夏目漱石による短編。 初出は「ホトトギス」(1901年)。 1900年からイギリスに留学していた漱石が「子規の病気を慰めんが為に」親友の正岡子規に書き送った日記形式の手紙を元。 子規はこの手紙に「倫敦消息」というタイトルをつけて「ホトトギス」に載せた。ロンドンでの下宿生活の日常と世界情勢が描かれている。
倫敦消息
夏目漱石 倫敦消息
夏目漱石は大正5(1916)年12月9日に亡くなりました。 107年前の今日です。 目次 「夏目漱石の妻」 漱石の精神状態は 漱石と猫 漱石とオート―ミール 「夏目漱石の妻」 NHKオンデマンドでドラマ「夏目漱石の妻」を視聴しました。 本放送は2016年。漱石没100年の年です。 主演は尾野真千子さんと長谷川博己さんです。 明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく姿を、夏目漱石の妻。鏡子の視点から描いたドラマです。 ユーモアを交えながら描いているのですが、几帳面で気難し屋の漱石には、現代人の私にはまったく共感できない。 朝寝坊でズボラな鏡子もどうかと思うけど。 それでも時に家族に…
道元の「前後際断」は「刹那滅」と同じように、事象の前際(過去)と後際(未来)が断ち切ることができるという主張です。恐らく、私たちが過ごす各瞬間は独立していて、独立しているものが連続しているから、ものごとは一連の映画みたいに進行しているということなのでしょう。映画フィルムの各コマが独立しているのに、それを映すと、連続して見えるのと似ています。そして、このようなことが世界で起こっているとするのが、「刹那滅」であり、「前後際断」です。でも、事象が映画のように「連続して見える」ことと、事象(例えば、リンゴの落花運動)が連続していることとは同じなのでしょうか。 「前後際断」は『正法眼蔵』の「現成公案(げ…
内容(amazonより引用) 夢に現れた不思議な出来事を綴る「夢十夜」、鈴木三重吉に飼うことを勧められる「文鳥」など表題作他、留学中のロンドンから正岡子規に宛てた「倫敦消息」や、「京につける夕」「自転車日記」の計6編収録。 文鳥・夢十夜・永日小品 (角川文庫) 作者:夏目 漱石 KADOKAWA Amazon 感想(ネタバレなし) 超有名な文豪の作品ということで難解な作風を懸念していたが、思いの外ゆるくて所々笑いながら読めた。 「京に着ける夕」は小説ではなくエッセイの方が近い。漱石の友人でもあった俳人正岡子規とのちょっとしたエピソードに頬が緩む。ぜんざいを食べたことがないとか、夏蜜柑を分けても…
『ゴーストトリック』のリマスター作品が2023年6月30日に、Nintendo Switch/PS4/XBOX/Steamでリリースされる。元々は2010年にニンテンドーDSソフトとして発売された作品だ。私が今までプレイしたアドベンチャーゲーム*1の中で、最高と思う一本だ。 【ゴーストトリック 公式サイト】 ゴースト トリック | CAPCOM 正直、スマホ版が2800円で入手できる中で、リマスター版とはいえ3990円*2で売るのは中々強気だなとは思う。しかし、これもカプコンという会社が『ゴーストトリック』という作品を評価し、大切に思い、「安売りしないぞ」と考えているからかもしれない(勝手な想…