東京都顧問、学習院大学経済学部教授。 1970年(昭和45年)9月21日、生まれ。
だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方
経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録
建築史学者。1937年横浜生まれ。横浜国立大学工学部建築学科卒。1989年「平安宮内裏の形成過程に関する研究」で東京工業大学工学博士。株式会社竹中工務店設計部。横浜国立大学工学部助手。文化学院講師。
前回の投稿でも書きましたが、3月18-19日の日銀金融政策決定会合では、会合前や会合のさなかにリークが疑われるような詳細な政策変更に関する報道が相次いでいました*1。残念なことに、昨日の金融政策決定会合で発表された日銀の方針は正に事前の報道通りの内容でした。明らかに偶然の一致といったレベルではなく情報漏洩を疑うのが当然だと思います。 会合終了後の植田総裁の記者会見ではリークに関して何らかの質問があってしかるべきだと思っていたところ、東洋経済の黒崎記者から「今回、決定会合を前に、まあ、さなかにも政策変更を決めるという報道がありましたが、これは、例えば市場に織り込ませるというような総裁の意図するコ…
3月8日は国際女性デーでした。日本では(というか日本に限らず多くの国でもそうですが)、女性の権利を支持し男女平等を主張する人は大きな政府を支持しがちです。逆に小さな政府の支持者は、そうした運動を疑いの目で見ている場合が多く、男女平等はすでに実現していると考えがちです。これは非常に不幸なことだと思います。自由主義と女性の権利は別に矛盾しませんし、むしろ補完的なものです。これは何も私が勝手に言っているのではなく、ケイト―研究所の名誉シニアフェローを務める著名なリバタリアンDavid Boaz氏*1等も強く主張している点です*2。 Happy International Women’s Day!To…
〇今日は、予算委員会の中央公聴会で公述人の先生方の意見陳述を受けた質疑。議論の模様は、YouTubeからご覧ください。公述人は、高久玲音一橋大学経済学研究科准教授、鈴木亘学習院大学経済学部教授、佐藤主光一橋大学経済学研究科教授、西沢和彦日本総合研究所理事です。 主なテーマは、医療保険を財源とする教育子育て支援制度について。報道では、新たにいくら負担になるのかという議論に焦点が行きがちですが、先生方からは、そもそも子育て支援と少子化対策は別で子育て支援が少子化につながるわけではないという話や、保険とは受益と負担が明確で、だからこそ受益・負担者からの目がガバナンスに繋がる仕組みだが、医療保険を財源…
※本ページはPRを含みます 韓国ドラマ『私の夫と結婚して』シーズン1がAmazonプライムビデオで独占配信中! 2024年1月1日より週2日ペースで(月・火:22時30分頃〜)配信され、2024年2月11日現在、第12話まで配信されています。 この記事では『私の夫と結婚して』に関し、以下の内容をまとめています。 『私の夫と結婚して』ドラマはどこで見れる? 『私の夫と結婚して』配信日・配信時間は? 『私の夫と結婚して』メインキャストは? 『私の夫と結婚して』あらすじは? 『私の夫と結婚して』原作漫画はどこで読める? 『私の夫と結婚して』の配信スケジュールや原作漫画について知りたい方は、ぜひ最後ま…
⭕️ デスクトップの写真を整理していたら上野公園の清水観音堂の「月の松」がでてきたので取り上げました。桜の季節に訪ねて見たいものです。 清水観音堂は、江戸時代から庶民に親しまれる名所となりました。特に境内に配された月の松は、江戸時代の浮世絵師歌川広重の「名所江戸百景」において「上野清水堂不忍ノ池」そして「上野山内月のまつ」として描かれています。 2019 年3月に撮影 清水観音堂のサイトより ⭕️ 富山県立美術館:瀧口修造コレクション展より。OnoYokoさんの作品です。箱の底は見えませんでしたが鏡がはめ込んであるはずです。端正な作品です。 ⭕️ 同じく、鈴木亘さんのオブジェ「MAN LAY'…
ジャック・ランシエール『文学の政治』オンライン合評会 日時:2023年12月23日(土)19-21時発表者:森本淳生(京都大学、本書翻訳者)、熊谷謙介(神奈川大学)、鈴木 亘(東京大学)コメント:市田良彦(神戸大学)司会:佐藤嘉幸(筑波大学)企画:フーコー研究フォーラム us02web.zoom.us 文学の政治 (批評の小径) 作者:ジャック・ランシエール 水声社 Amazon
この度、『週刊金融財政事情』に、岩田規久男著『経済学の道しるべ』(夕日書房)の書評が掲載されましたのでお知らせします。是非ご覧いただければ幸いです! 『経済学の道しるべ』 | きんざいOnline (kinzai-online.jp) SNSやメディアには経済に関する情報があふれていますが、中には「とめどなく進む円安で日本が破綻する」とか「日本は「新自由主義」のせいで超格差社会になった」といった陰謀論や終末論めいた議論も少なくありません。本書は一見もっともらしい俗説がなぜ誤りなのか、明快な論理とデータで明らかにしています。経済論壇で道に迷わないための道しるべとして是非読んでほしい一冊です! な…
今村卓丸紅 執行役員 経済研究所長 分析・考察 関税ではなく米国の消費者に対する税額控除を使うことも影響したと思います。米国民の税金を使うなら米国、製造業なら一体の北米の雇用創出と産業強化を優先すべきという主張は、少なくとも米国内では公正であると理解され強い説得力を持ちます。EVや電池、重要鉱物では競争力のある中国を念頭に置いた経済安全保障の目的もあり同盟国や同志国を優遇対象に加える考えは成り立ちますが通用しませんでした。前者の主張に割り込ませるだけの説得力を与えられなかったということでしょう。当然、米国と日本など同盟国の関係には悪影響を与えます。逆にそれを日欧韓は強く訴えてバイデン政権に譲歩…
暑いですね。暑いというより熱~い。 昼間歩いていても怖いくらいで、ボクも含めて身体が弱ってきた年寄りには特に厳しい。でも、自分たちの消費生活が地球温暖化を招いたのだから自業自得か(乾いた笑)。 news.yahoo.co.jp 先々週、ライターの雨宮処凛が維新に投票する若い人が多い理由として『ロスジェネからZ世代まで「若い世代は経営者マインドをナチュラルに搭載している」から』と言っていました。雨宮のいつものロスジェネネタです。maga9.jp YAHOOニュースのトップにも載ってたけど、世間話としては面白かった。でも冷静に考えたら(笑)、これは違う、と思いました。そんなに自助自助自助自助いうん…
公の茶、書院の茶と言われる式正織部流。私の茶・草庵の茶と言われる利休の侘茶。その二つにはどんな違いがあるのですか? 簡単に言えば、「公の茶」「書院の茶」と言われる式正の茶は、儀式で執り行われる茶湯(ちゃのゆ)です。将軍御成りなどの公式行事に組み込まれた歓迎式典の一環で、そこで供される茶湯の事を指します。 「公」の字には大勢の人々を対象にしたイメージがあります。公園とか公開講座とか、そこから、大寄せ茶会の様に多くのお客様をお招きして茶会を催すのも「公」の部類に入ると思いがちです。ところが「公」は、政府や国家、朝廷、幕府、役所などを表す言葉ですので、いくら大人数を集めた大寄せ茶会でも、その茶会を「…
18日から新たに①車載電池の部品の一定割合を北米でつくる②電池に使う希少金属など重要鉱物の一定割合を米国や米国が自由貿易協定(FTA)を結ぶ国などから調達する、という2つの条件を適用する。新たな要件が加わるため、販売支援のハードルは高くなり、対象車種数もこれまでの14車種から11車種に減った。 メーカー別では、最大手テスラの主力車種「モデルY」「モデル3」に加え、米ゼネラル・モーターズが6車種、同フォード・モーターが3車種という内容になった。対象車種すべてを米国メーカーが占めた。 一方、歳出・歳入法の要件のもとでも、これまでは税優遇の対象になっていた日欧韓のEVはすべて対象から外れた。日産自動…