スマートフォン用の表示で見る

歴史観

読書

歴史観

れきしかん

(独)【Geschichtsauffassung】

歴史的世界の構造やその発展についての一つの体系的な見方。観念論的な見方のものと唯物論的な見方のものとに大別することができる。史観

広辞苑より

歴史の見方。どういう方法論で歴史を分析するのかということ。



字面としての意味だけならば、歴史を分析するときにどこに着眼するのかというだけであって、善悪好悪といった価値判断とはあまり関係のない話である。このレベルでの歴史観の善し悪しとは、学問として役に立つか立たないかとほぼ同義語である。


が、実際には「歴史観」の語は「歴史を語る場合の価値判断基準」との意味で用いられる事が多い。

この用法が「過去の時代を現在の価値観で判断しようとする過ち」に基づいた逸脱現象なのか、それとも歴史学の本質に由来するものなのか*1は検討を要する。


*1:「ランケって結局はプロイセン御用学者なんでしょ」とかそういう斜に構えた見方は措くとしても、例えば唯物史観は「進歩」という考え方と不可分であり、進歩を是とするか非とするかを問わず、この時点である種の価値判断を含んでいる。より本質的には「歴史を記述する上で何を重視するのか」が「重視しないものを切り捨てる」作業と不可分である以上、「○○について記述しないのは歴史の歪曲だ」というタイプの批判が入り込む余地は常に存在することになる