露光間ズーム

アート

露光間ズーム

ろこうかんずーむ

 スチル(静止画)カメラにおいて、シャッターが開いてフィルムまたはセンサーが光を受けている間(露光間)に、レンズのズーム操作を行う撮影技法。

 画面全体にブレが発生するが、それと引き換えに画面全体に躍動感を与えるとともに、中心部分ほどブレが小さくなるため、中心部分に映し込んだ特定の被写体に見る人の視線を集中させる、といった効果がある。さらに夜景や花火などの撮影においては、暗闇の中での幻想的な光の動きを演出する形で用いられることが多い。

 また、撮影者に接近する(あるいは遠ざかる)被写体を撮影する際には、メインの被写体の動きに合わせたズーム操作をする事により、メインの被写体を動かさずに背景をブレさせる、いわゆる「流し撮り」のような効果を得ることが出来る。このような撮影法は露光間ズームの中でも特に「ズーム流し」などと呼ばれることがあり、高速のシャッタースピードが確保出来ない暗所での撮影でも威力を発揮する。

 露光間ズームによる撮影を行う前提としては、(1)手動で操作出来るズームレンズ、(2)ズーム操作しながらシャッターを切れるカメラ、のセットが必要であり、いわゆるコンパクトカメラの類では一般的に不可能である。