先日久しぶりに大きな書店に行って本を買いました。ロシア史研究者の和田春樹さんの自伝というか回顧録『回想 市民運動の時代と歴史家 1967-1980』(作品社)という新刊本に目が留まりました。和田さんと「同時代」を生きたというには、和田さんの方が年齢が上過ぎるのですが、この時代の話なら何とかついていけます。 1960年代後半、ベトナム戦争(アメリカの攻撃)に反対を訴える声は世界的に拡がっていて、日本で普通に生きていても、当時反戦の空気を肌で感じることができました。学生運動などもありましたし、当時は社会全体がそんな雰囲気だったと思います。イスラエルに即時停戦を求める今の国際社会の空気も、幾分似たと…