倒産した出版社。ケイブンシャとも。
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勁文社(けいぶんしゃ)は日本の出版社。カタカナでケイブンシャと表記していた。
講談社の国民雑誌「キング」の編集長などを歴任した加納勲が1960年代初期に創設。創業時は主にソノシートを専門に取り扱っていた。
1976年12月、時の怪獣ブームの中で「原色怪獣怪人大百科」を刊行し大ヒットを飛ばした。これはページ形式の本ではなく、大判のシートを折りたたんだ組本。編集を担当したのは、のちにノンフィクションライターとなる佐野眞一。社の近くの旅館に篭り、このヒット作を作り上げた。
しかしその後、佐野は組合問題などから退社。だが佐野の残した「原色怪獣怪人大百科」は豆本形式となりシリーズ化。いわゆる子供向けの豆本「大百科シリーズ」として発展。小学館などの大手出版社が追随するほどの大ヒット・シリーズとなった。
1970年代から1980年代にかけて、雑誌、一般書、文庫本にも進出、中堅出版社としての地位を築きあげたが、金融引き締め政策の中で2002年4月19日、東京地方裁判所に民事再生手続開始申立をおこない倒産した。
佐野の他にコラムニストの綱島理友、作家の馳星周などを輩出している。