著者名を見て、堅苦しい中国史の話なのではと想像したけど、読んでみれば平易な内容だったのでホッ、であります。解説によれば、著者が本書を書いたのは京都大学を定年退官したあとで、教授の肩書きがとれたから気楽に書いたのではということでした。 隋の煬帝(ようだい)って、なんのこっちゃねんの向きもありそうですが、推古天皇の時代、中国では隋の時代、時の天子が煬帝でした。聖徳太子が「日出づる処の天子 書を日没する処の天子に致す 恙なきや」の有名な親書を届けた相手であります。 波瀾万丈の生涯だから当然関わる人物の数もハンパでなく、かつ、人名にふりがなが無いので、誰が誰やら、ちんぷんかんぷんであります。1500年…