レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「モラン神父」(1961)です。 ヌーベルバーグのスターとして名を上げたベルモンドが「ふたりの女(1960)」「ビアンカ(1961)」主演後、ジャン=ピェール・メルヴィルと組んだ作品で、その後、彼はベルモンドと「いぬ」と「フェルショー家の長男(未)」と計3本の映画を撮る。その第一作目になる作品です。 作品は、彼得意の暗黒物、ノワールスリラーではなく、独占領下のフランス地方都市でのモラン神父(J・P・ベルモンド)と共産党活動家バルニー(エマニュエル・リヴァ)との人間ドラマ。私も、彼がこういう宗教的な人間ドラマを取って…