このキーワードへの無断リンクを禁止します。
リンクの神様。すごい御利益があるらしい。
2005年7月18日に、葵と名乗るユーザーのコメントによりその存在が広まった。
http://d.hatena.ne.jp/doumoto/comment?date=20050718#c
一方的且つ威圧的にリンク削除を強要しているコメントの中にあってこそこのキーワードの面白さが際立つ。
「子供の間違いに大人気ない」という意見があるが、「無断リンクは悪」という自分の主張こそが正しいと盲信し、相手が従わないと見るや何らかの権威*1を利用しようとするしたたかさは子供といって侮れないものを感じる。
WWWにおいてリンクをする際には常にサーバー様にお伺いを立てなければならない。以下にその作法を記述するので熟読しリンクを行う際には必ずその作法を実行すること。
以上、毎回この作法を間違いのないように滞りなく執り行なわないと、自宅に蕎麦やピザが連日届く、winnyであなたの個人情報が流出する、どこからともなくハンドアックスが飛んでくるなど、サーバー様からの神罰が下るので充分に注意すること。
葵さんは「サーバー様」をサーバ管理者の意味で用いたと考えられる。対面コミュニケーションと同様、ウェブにおいても当事者間の直接交渉はこじれることが多い。幸い、大半の情報発信者はどこかのサーバに間借りしているので、問題の早期解決のためサーバ管理者を間に立てる場合がある。
多くのサーバ管理者はトラブルを嫌うので、「した側」と「された側」が明確なトラブルにおいては「した側」に厳しい判定を下すことが多い。揉め事の種となるような行動を起こすユーザは困ったユーザであり、困ったユーザが増えるとサーバ管理の手間が増えるので、そのようなユーザに嫌われても問題ないからであろう。「サーバ管理者に訴える」といった発言が「された側」による「した側」に対する最後通牒として通用するのは、こうした状況による。
「サーバー様」事件において、葵さんがはてなスタッフに何事かを訴えたという話は聞かない。何だかんだいってサーバ管理者に訴えるのはそれなりに心理的敷居の高い行為のようで、「サーバ管理者に訴える」は脅し文句に過ぎないことも多い。
*1:そしてその権威が「サーバー様」である。わらい
*2:http://www.ietf.org/rfc/rfc3986.txt ただしRFC3986であればサイトは問わない。
*3:http://www.ietf.org/meetings/meetings.html
*4:http://www.geocities.jp/sizen_junnosuke/kinennonorito.html