本来はマレー半島、スマトラ島東海岸、ボルネオ島沿岸部などに住んでマレー語を話し、マレー人と自称する人々(民族)のことを指し、マレー語ではムラユ Melayu と呼ぶ。漢字では馬来人と表記した。移住により南アフリカの人種構成にも影響を与えた。
広義にはマレーシア、シンガポール、ブルネイ、インドネシア、フィリピンなど東南アジア島嶼部の国々に住む人々の総称であるが、これは人種的な意味(マレー人種)で用いることが多い。
さらに広義には、オーストロネシア語族とほぼ同じ意味で、台湾の先住諸民族(高砂族など)、ミクロネシアの諸民族、ポリネシアの諸民族、マダガスカル人なども含めて「マレー系」と呼ばれることもあるが、正確さに欠ける言い方である。