1982年、渋谷駅南口に開館したミニシアター。 劇場はユーロスペース1、2の2館があり、座数数はそれぞれ75、106。ここでしか見れない映画をいっぱい上映してくれる映画館です。 2006年1月14日から桜丘町から円山町の『Q-AXビル』に移転リニューアル。2スクリーンはそのままに座席数は「ユーロスペース1」が92席、「ユーロスペース2」が145席となった。 旧ユーロスペース跡地には『シアターN』がオープン。
「映画芸術」という雑誌の 2023年日本映画ベスト&ワースト というタイトルに刺激されて購入 ワーストの一位に「月」と「怪物」の二作がランクされ、個人的にはベスト9に入れた「658km、陽子の旅」の上位に入っているのに驚いた と同時に、この雑誌のワーストの意味するところを何となく理解 一方でベストには、一位から「花腐し」、「福田村事件」、「せかいのおきく」に続いて四位にランクされた本作が気になり鑑賞(@ユーロスペース) 終戦直後、辛うじて焼け残った居酒屋で、夫と幼い子供を失いひとりで暮らしている女(趣里) 何の希望も無く、酒を卸に来る男や、居酒屋の客に体を売って毎日を凌いでいた ある蒸し暑い日…
6年ぶりのアキ・カウリスマキ監督最新作『枯れ葉』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。テーマが恋愛だったけれど、労働者シリーズに入ると思う。ほぼ無表情な男女の心情を、時折差し込まれる歌が表現していて、しずみがちな時に救いもある良い曲でした。久しぶりの新作はなんだか優しさというか柔らかさを感じました。あと時折背景に現れる映画のポスターのチョイスがニクい! 監督独特の湿っぽいライティングも、沈黙のユーモアも健在で好き。たった一言だけ発せられただけだったけれど、世界情勢を憂いているメッセージは強烈でした。 ユーロスペースは、特集上映「愛すべきアキ・カウリスマキ」…
いよいよ本日から公開される、アキ・カウリスマキ監督の最新(祝・復帰)作 先週、ユーロスペースで行われた先行上映に行ってきた 平日の夜にも関わらず、地味なフィンランド映画を観に足を運んだ、奇特な人たちで溢れていた しかしこの地味なフィンランド映画は、今年のカンヌ映画祭で審査員賞を受賞 今年5月にパリに行った時には、映画館で特別上映されていた(言葉が理解できなくても観たかったなあ) フィンランドの首都ヘルシンキ 勤務先のスーパーマーケットで、賞味期限切れの商品をくすねたことで失業してしまうアンサ(アルマ・ポウスティ) ひとり暮らしの彼女は、自宅でよくラジオを聴いているけれど、最近はロシア・ウクライ…
引用元:filmarks.com 明日12月9日から、渋谷ユーロスペースにて「愛すべきアキ・カウリスマキ」と題して、彼の17作品が上映される デビュー作「罪と罰」や、初期の「カラマリ・ユニオン」も観たいし、2000年以降の本作や「希望のかなた」をスクリーンで観直すのも良い 料金は一般で1,400円、2本目からは(半券の提示で)1,000円という嬉しい企画 彼の新作「枯れ葉」も、15日に公開される中、さらに忙しい師走になりそう(「枯れ葉」は、先行上映で先日既に観たのだけれど、それはまた別の日にレビューします) 警備会社に勤めているコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)は、夜間の百貨店を担当し…
20数年前、「叶えたい夢がある」と反対する親を振り切って、青森から東京に出て来た陽子(菊地凛子) もうとっくに夢は諦めて、フリーターとして何となく毎日を過ごしていたけれど、ノコノコ帰るわけにもいかず、以来父親とは会っていない ある朝、自宅アパートで寝ていると、従兄の茂(竹原ピストル)が訪ねて来て、「伯父さん(陽子の父)が亡くなった」と言う 昨夜、運悪く陽子の携帯が壊れてしまい、連絡がつかない状態になっていた アパートの前に停めた車で待ってくれていた茂の妻子と一緒に、一路青森まで向かうことに ところが、途中のサービスエリアで、茂の子供が怪我をしてしまい、慌てて病院に行く際に置いて来た陽子とはぐれ…
全国各地にあるミニシアターに、 文化発信の場所として存在し続けてほしい!! という想いを4人の映画監督がぶつけたオムニバス映画 ルールはただ一つ 必ず全国どこかのミニシアターで撮影を行うこと 「銀幕エレジー」@深谷シネマ(埼玉) 「シネマコンプレックス」@シネマ・ジャック&ベティ(神奈川) 「俺と映画と、ある女」@横川シネマ(広島) 「colorful」@御成座(秋田) この4作品の中で、ストーリーがすんなり入ってきたのは「俺と映画と、ある女」だった 映画監督として初めての長編映画を撮った僕(今野浩喜)は、広島の横川シネマで上映して貰えることになる 無事に上映を終え、打ち上げでは、支配人やその…
この作品がフランス映画であれば、「さすが哲学好きの国民だなあ」と、劇場に行くこともなかっただろうけれど、北アイルランドのベルファストにある、男子だけの小学校が舞台のドキュメンタリーと知り、ユーロスペースにて鑑賞 北アイルランド問題を扱った映画は、これまで一度もスルーしたことはない 「ベルファスト」、「ベルファスト '71」、「父の祈りを」、「ハンガー」等、7-8本は観たと思う 書籍やニュースにも、都度触れてきたけれど、毎回思うのは 「どうして怒りを抑えられないのか」ということ 譲れない理由があったり、身内が被害に遭ったりという事情は理解できるけれど、民間レベルで報復を繰り返すことに、何故限界を…
中央アジアが生んだ早世の天才映画監督バフティヤル・フドイナザーロフ。今世界が再注目する、やさしさとユーモアにあふれたファンタジックな作品群を一挙公開! 予告を見ておもしろそうだなと思っていたユーロスペースで開催中の再発見! フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅に行ってきました。 『ルナ・パパ』を見たかったのですが、タイミングが合わず、監督作品最後の作品である『海を待ちながら』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。バフティヤル・フドイナザーロフ監督という人を全然知らなかったのですが、中央アジアのタジキスタン共和国出身と聞いて、俄然見たくなったのでした。最近…
昨年末にユーロスペースで鑑賞して、なんとなく整理が付かず投稿していませんでした。 一緒に鑑賞した友人が「彼女(主人公)に起こることは誰にでも起こりうる。ふーん、って感じ。」と言っていました。また、これは純粋に物語の組み立てとして評しているのだと思うのですが作家の水原秀策が「映画の主人公を甘やかし過ぎ。彼女に問題を解決する(脚本を前に進める)主体性が無い。」と評していました。私には映画と同じくらいそれらの本作に対する感想が心に引っかかりこの映画に向き合うことを保留していたのです。 主人公女性の聴覚障害を舞台装置として消費する構えがそもそも我々鑑賞者に植え付けられていないか? 『わたしは最悪。』や…
年末にユーロスペースにて鑑賞 韓国・ソウル市の南東に、1980年竣工されたトゥンチョン団地 政府の推進する住宅供給政策の一環で、18万坪の敷地に143棟が建てられ、5930世帯が暮らしていた 当時は「マッチ箱団地」と呼ばれながらも、アジア最大の団地として、住人たちも自慢していた ところが、2000年代から再開発の議論が始まり、団地を壊して再開発するには、老朽化しているように見せる必要があるということで、多くの住人が家まわりや共用エリアの手入れをしなくなる その結果、2017年に再開発が決まり、2021年に撤去が完了する 本作は、そんな巨大な団地に住み着いた猫たちを救おうとする人たちのドキュメン…
3月下旬の日記(2024年3月16日から3月31日分) 4月1日日付が変わって4月になった。桜はまだ満開ではないのに今年の四分の一が終わった。六時過ぎに起きて可燃ゴミを出しにいく。風は冷えていて気温も低い。まだカラスの鳴き声は聞こえなかった。とりあえず、6月末までに書き終えるスケジュールにした『鱗粉と忘却』というタイトルの作品について朝少し早く起きた時間にすることにした。もともといろいろと設定とか考えていたもので、キャラクター表は作っていた。僕は妄想キャスティングという形で登場人物ごとに映像化した場合のイメージの俳優さんの画像をキャラ表に貼っている。改めてそのキャラ表を見ながら、それぞれのエピ…
2024年04月21日号(通巻796号) 表紙:浙江省湖州市織里鎮で働く皆さん (「流行ファッションならパリ、子ども服なら織里」) 4月20日(土)公開『青春』 https://moviola.jp/seishun/
【速報📢】『辰巳』公開初日の4/20(土)舞台挨拶登壇者の第一報です🔥渋谷 #ユーロスペース にて#遠藤雄弥 さん#森田想 さん#小路紘史 監督(他登壇者は追ってご報告します!)が登壇いたします🎤上映時間に関しては現在、劇場さんが一生懸命、調整してくださってます!…— 映画『辰巳』4/20公開!の中の人【公式】 (@tatsumifilm) 2024年4月13日 https://x.com/tatsumifilm/status/1779079878656340183?t=0f66DM1oW0IA92fUTybBaA&s=09 行きたいよね〜 行きたいよな〜 やっぱり初日はおさえるよね…
後ろの予定までにはまだ余裕があったので、併設された谷内六郎館にも寄っていく。かつての自分であればスルスルっと展示室を通過してしまうタイプの作家であったのだが、わたしもこういう絵に感動する年齢になったのだなと、以下のような絵をながめながら思った。 ▼タイトルがまた泣かせるんだ また、展示室内の窓に半透明のブラインド(?)がかかっていて、その風景がよかったのでカメラをまわした。かつてそういう意識をもって生きていた時期があり、むかしのスマホにはそうした映像素材がいつか映画になることを夢見ながらねむっている。 ▼こんな感じ ギャラリーショップではヤンキーの集団がおり、美術館という場所とのアンマッチ感に…
ピエール・フォルデス 監督 村上春樹 原作、初のアニメ映画化 『めくらやなぎと眠る女』𝖡𝗅𝗂𝗇𝖽 𝖶𝗂𝗅𝗅𝗈𝗐, 𝖲𝗅𝖾𝖾𝗉𝗂𝗇𝗀 𝖶𝗈𝗆𝖺𝗇日本版ビジュアル解禁 初日は7月26日(金)に決定!ユーロスペースほか全国ロードショー #ピエール・フォルデス 監督#村上春樹 原作、初のアニメ映画化『#めくらやなぎと眠る女』𝖡𝗅𝗂𝗇𝖽 𝖶𝗂𝗅𝗅𝗈𝗐, 𝖲𝗅𝖾𝖾𝗉𝗂𝗇𝗀 𝖶𝗈𝗆𝖺𝗇日本版ビジュアル解禁初日は7月26日(金)に決定!ユーロスペースほか全国ロードショー╰━v━━━━━━━━━━━━━━╯ 🐸 pic.twitter.com/jVdiLb7FeT — ユーロスペース(配給) (@eurospa…
1 グソクムズ scrobble 32 曲 2 ビヨンセ 26 曲 3 Manic Sheep 21 曲 4 人間椅子 15 曲 5 椎名林檎 14 曲 6 GO!GO!7188 12 曲 7 Perfect Angel 7 曲 8 Aurora 5 曲 9 Lausbub 5 曲 10 Mdou Moctar 5 曲 4/1(月) 出社。仕事は覚えてない。 夜、「ゴーストバスターズ フローズン・サマー」を観に行った。やっぱりアフターライフの衝撃やワクワク感を再現することは叶わず、単純にフランチャイズされてしまったんだなあ・・というがっかり感がある。一方、オリジナルメンバーにスポットを当てるの…
2024年04月14日号(通巻795号) 表紙:リッカルドさんとサアディさん 4月11日(木)18時 連合会館 労働映画鑑賞会『医学生 ガザへ行く』 https://hatarakubunka-net.hateblo.jp/entry/20240315/1710473311 [今後の上映] 4/24 日比谷図書文化館 5/16~28 シネマ・チュプキ・タバタ 5/17~30 東青梅 シネマネコ https://unitedpeople.jp/archives/4501 www.youtube.com
NHK朝ドラの「ブギウギ」が終わった。朝ドラをキチンと見るのは久しぶりだった(多分、「あまちゃん」以来)。 始まった頃は、あまり興味が無く主演の「趣里」を朝ドラにしちゃ並みの顔だね、なんて言っていたのだが、カミさんに水谷豊と伊藤蘭の子供だよと云われてちょっと見方が変わった。そして、この趣里の演技力、歌、踊りの確かさにだんだん魅了されていったという感じだ。子供の頃からズーと努力を重ねて来たんだろうね。 同じような感想を持つ、皆さんも多いのではないでしょうか。 丁度、この朝ドラが始まったころ、ミニシアター系の映画で趣里主演の「ほかげ」が上映されていたので映画ではどうなんだろう、と思って渋谷のユーロ…
どうも、抹茶マラカス(@tea_rwB)です。 4月に見るかもしれない映画たち。新年度で結構バタバタするはずなので、ここに挙げた作品も急がずにゴールデンウィークに見れればいいな、ぐらいの気持ちで行きたい所存。
◎新作ロードショー パスト ライブス/再会 《4月5日(金)から 東京 Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかで公開》 移住によって離れ離れになった幼なじみのふたり。24年後、36歳の夏にニューヨークで再会する7日間を描く。(2023年 アメリカ=韓国 監督/セリーヌ・ソン) リンダはチキンがたべたい!(4月12日から 東京 新宿ピカデリーほかで公開)フランス発の長篇アニメ。ストライキで街中の店が閉まった日、父親との思い出のチキンを食べたい娘が巻き起こす騒動。(2023年 フランス=イタリア 監督/キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック) ラ・カリファ 《4月19日(金)から 東京 新…
2024年04月07日号(通巻794号) 表紙:ロバート・オッペンハイマーさん(1904-67) 3月29日公開『オッペンハイマー』 https://www.oppenheimermovie.jp/ アジアンドキュメンタリーズ 特集「オッペンハイマーと原爆」 https://asiandocs.co.jp/set/1424?fcid=2 www.youtube.com
ユーロスペースで清原惟『すべての夜を思いだす』。 初夏の多摩地区の空気感が本当に素晴らしい。 彷徨った先に訪れた家には、もう誰も住んでいない。亡くなった友人が撮った写真は、写真屋の保管期限を終え、何が映っていたか知ることは出来ない。 たとえば『ひとつのバガテル』で、お婆さんをはじめとする、他者性の強い他者たちが醸成していた不穏さ、異邦感がここにもある。 この映画はしかしまだ終わらず、その先の道筋、救いのようなものとして、この土地の、知らない誰かのホームビデオ(を見聞きすること、想像を馳せること)が示される。
ユーロスペースで清原惟監督の新作『すべての夜を思いだす』を観る。『わたしたちの家』『ひとつのバガテル』『波』にあったような奇跡的な瞬間を今回も期待したが、本作では訪れなかったかな。久しぶりの渋谷は、平日だったせいもあってかすれ違う人がほぼ外国人でびっくり。見知らぬ抜け道ができてて、気軽に足を踏み入れたら、抜けた先の通りにあったはずのビルが二棟ぐらい無くなってて、自分がいまどこにいるのかわからなくなり地図を見てしまった。再開発ってまだまだ続いてたのか。 日曜日。夜10時「おしゃれクリップ」[TVer]に相川七瀬。深夜1:25「おかべろ」(TVer無し)は美魔女芸人後編。 朝7:00-7:30 フ…
「すべての夜を思いだす」を見た。 暫定、今年ベスト「団地映画」だった。いや、これ、大好き。団地の良さが詰まっている。気がつくと明日には記憶からその存在が消えているかもしれない、何でもない1日の映画。3人の世代が違う女性の群像劇。お互いのつながりはない。ただ団地ですれ違うだけの3人。そこにドラマらしいドラマはない。しかしこれがめちゃくちゃ面白かった。渋谷のユーロスペースでしかやってなくて、予定が詰まってて見るの無理!って思ったんだけど、「団地」が舞台の映画と聞いたら、見ないわけには行かなくて、無理矢理に会議の予定を組み直して見に行った。そのかいありまくり。今年最高の団地映画でしたよ。時間と喪失の…
【週末息子と見る映画】のKONMA08がお送りする自己満足ブログ 【08映画缶】 間もなく開演です!! No.1027 【グリフターズ/詐欺師たち】(1990年作品) 今回はチラシとパンフレットです。 《解説》 大人の愛はだましあい 母、息子、その恋人―― 3人の《グリフター=詐欺師》たちが運命の糸にもてあそばれ次第に愛憎の泥沼へとはまっていく姿を絶妙なテンポでスタイリッシュに描いた作品【グリフターズ/詐欺師たち】。一級の娯楽映画としてのスピード感を持ちながら人間の奥底にひそむ感情を鋭く暴いた心理劇である。 リリー、ロイ、マイラは、それぞれのやり方でロサンゼルスをテリトリーとする《グリフター》…