latency データの転送要求などのリクエストを発してから、その結果が返ってくるまでにかかる遅延時間。 この値が小さければ小さいほど、コンピュータのデータアクセスに関する性能は高いといえる。 映画やテレビの映像を観る等の一方的な情報のやり取りであれば問題になる事は無いが、双方向の情報のやり取りでは重要視される。
Googleが開示しているAndroid開発ガイドによれば、AAudioの章で、「GitHubで入手可能なオープンソースoboeライブラリの使用」を推奨?していたので、oboeを下敷きにして音声アプリを作った。その結果、以前に使用したことのある「AudioRecord/AudioTrack」というAPIと比較して格段にレイテンシが改善されていることを確認した。下図に示す通り、マイク入力→イヤホン出力までの時間を計測すると、一桁改善していることがわかる。 当方のアプリは、音声をトランペットの音に変換するものであり、演奏時の応答性の観点では、「まあメロディー系なら及第点はあげられるかな」という感触…
2022年4月~、Androidスマホアプリのプログラミングに着手し、年明けにGooglePlayにリリースできるところまで漕ぎつけた。この開発を通じて、サウンド系やシューティングゲーム系アプリを、Android系のスマホ(GooglePixelなど)で作る場合、AAudioというAPIが必須となることがわかった。いわずもがな、iOS系のスマホ(iPhone)では不要だ。 さて、AAudioとは、音の発音遅延を数十m秒レベルに短縮(低レイテンシ化ともいう)するものであり、(遅きに失した感はあるが)Androidバージョン8から導入された。これを使うにあたり、AAudioのテンプレートとでもいう…
Latency. レイテンシー
AppsScript がどこで動いているのかなんて普通気にしないですよね。 今回は、場合によってはそこを気にしないといけないこともあるよ!というお話。 本番リリースで無事死亡 AppsScript で Cloud SQL にアクセスする方法については、以下の記事を読んでください。 blog.ttk1.net Cloud SQL にアクセスする処理のある AppsScript で作ったアプリをリリースしようとしていました。 次のような構成でテスト環境で動作確認を行った後、本番環境をリリースという流れで進めました。 テスト DB リージョン: us-central1 (アイオワ) インスタンスタイ…
5 章 レプリケーション レプリケーションの目的は データを地理的にユーザの近くで保持しておくことでレイテンシを下げる 一部に障害があってもシステムが動作し続け可用性を高める 読み取りのクエリを処理するマシン数をスケールアウトし、スループットを高める リーダーとフォロワー レプリカとはデータベースのコピーを保存する各ノードのこと。全てのレプリカにはデータベースのコピーが行きわたっている必要がある。そのための仕組みがリーダーとフォロワー。 レプリカの一つはリーダーと呼ばれる。書き込みリクエストは必ずリーダーに送られる。リーダーは新しいデータをローカルに書き込む。 他のレプリカをフォロワーと呼ぶ。…
現在、データセンターは計算能力のハブへと変貌を遂げ、その中に収容される計算クラスタの規模が絶えず拡大しています。コンピューティング・ノード間の高性能相互接続ネットワークに対するニーズが高まっているのは、これらのコンピューティング・ノードをリンクするネットワークに対する期待性能がエスカレートしていることへの直接的な対応するものです。データセンター・ネットワーキングの統合は、コンピューティングとネットワーキングの深い融合に向かう一般的な傾向を反映し、シームレスにデータセンターのコンピューティング・パワーに不可欠なコンポーネントとなっています。 ネットワーキング・インフラに対する高性能コンピューティ…
HPCネットワークの進化とRoCEの出現 高性能コンピューティング(HPC)システムの初期時代には、Myrinet、Quadrics、InfiniBandなどの専用のネットワーキングソリューションが一般的にEthernetよりも選ばれていました。これらのカスタムネットワークは、Ethernetソリューションの制約に効果的に対処し、高い帯域幅、低遅延、改善された混雑制御、独自の機能を提供しました。2010年、IBTA(InfiniBand Trade Association)はRoCE(RDMA over Converged Ethernet)プロトコル技術の標準を導入し、2014年にはRoCE…
InfiniBandは、CPU/GPUサーバ、ストレージサーバ、その他のデバイス間の高性能接続を容易にするオープンスタンダードです。この記事では、InfiniBandネットワーキングの基本的な側面について、その構造的なコンポーネント、コア機能、従来のイーサネット・ソリューションに対する優位性などを解説します。 InfiniBandとは? InfiniBandは、サーバーやストレージデバイスなどを相互接続するための高速ネットワークを定義するオープンな業界標準です。ポイント・ツー・ポイントの双方向リンクを活用し、異なるサーバに配置されたプロセッサ間のシームレスな通信を可能にします。InfiniBa…
ペースの速い今日の世界では、高速データ伝送の需要はかつてないレベルに達しています。AIアプリケーションやChatGPTのような大規模モデルの出現により、コンピューティングパワーはAI業界にとって重要なインフラストラクチャになりました。スーパーコンピューティングにおける高速通信の必要性が高まりに伴い、高速光モジュールはAIサーバーにとって不可欠なコンポーネントとなっています。この記事では、800G光トランシーバーのエキサイティングな進歩と、AI時代におけるその計り知れない可能性について掘り下げます。 800G光トランシーバーの進化 帯域幅需要の増加 帯域幅需要の増大は、高速光モジュールに大きな影…
HPCデータセンターでは、InfiniBandネットワークの利用が増加しています。また、データ分析や機械学習などの高データスループット・アプリケーションの急速な拡大により、高帯域幅で低レイテンシーの相互接続に対する需要も、より広い市場に拡大しています。イーサネットと比較して、高速相互接続のために設計されたネットワーク技術であるInfiniBandは、世界中の数多くのハイパフォーマンス・コンピューティング施設で新星として登場しています。 「こちらもチェック- InfiniBandネットワークの動向」 InfiniBandチュートリアル: InfiniBandネットワークとは? InfiniBan…
21世紀に入ってから、クラウドコンピューティングとビッグデータの人気の高まりにより、データセンターの急速な進化がますます明らかになってきました。このダイナミックな状況の中で、InfiniBandは極めて重要なテクノロジーとして浮上し、データセンターの中心で重要な役割を果たしています。注目すべきことに、2023年の時点では、ChatGPTのようなイノベーションに代表される大規模なAIモデルの台頭により、InfiniBandがさらに目立つ地位に押し上げられています。この注目の高まりは、GPTモデルを支えるネットワークがInfiniBandを基盤として構築されているという事実に起因しています。 しか…
進化し続けるネットワーキング技術の中で、RDMA(Remote Direct Memory Access)はデータ転送プロセスを合理化し、ネットワーク全体の効率を高める重要なプレーヤーとして台頭してきました。著名なRDMA技術の1つにRoCE(RDMA over Converged Ethernet)があり、その第2バージョンであるRoCE v2は性能と汎用性において大きな進歩を遂げています。この記事では、RoCE v2の複雑な技術、ネットワークカード、InfiniBandとの比較を紹介します。 RoCE v2とは何か? RoCE v2は、イーサネットネットワーク上での低遅延、高スループットの…
AMDは昨年初め、RDNA 4フラッグシップRadeon RX 8900 XTXをキャンセルしたことが知られています。噂によると、Navi 4C GPUはTSMCのCoWoS技術を使用してパッケージ化された最大14個のチップレット(ダイ/タイル)を備えたモジュラー設計を特長としています。RX 8900 XTXは、CoWoS-Lシリコンブリッジを使用して接続された3つのActive Interposer Die AIDと1つのマルチメディアおよびI / Oダイ(MID)で構成されています。インターポーザダイは、C4バンプを使用して基板に接続されます。 マルチメディアおよびI/Oダイ(MID)は、…
はじめに ずっと我が家で埃をかぶっていた Raspberry Pi Zero W で、突然ラジコン作りたくなったのでつくりました これはその備忘録的なやつです はじめに 完成品 どんなことができるの? 使ったもの プログラム 環境構築 Raspberry Pi の準備 SD カードにイメージを書き込む WSL2 から SSH 接続して作業できるようにする Raspberry Pi の IP を調べる nmap をインストール ローカル IP をスキャンして Raspberry Pi の IP を見つける 初回 SSH 接続 IP アドレスを固定 確認 SSH キーで接続できるようにする SSH…
高速ネットワーク用のRDMAについて リモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)は、超高速ネットワークメモリアクセス技術の最前線に立ち、プログラムが迅速にリモートコンピューティングノードのメモリにアクセスする方法を革新しています。その優れた速度の基本原理は、以下のように鮮明に描写されています。RDMAは、ネットワークアクセスがオペレーティングシステムのカーネルを経由する必要がないことにより、パラダイムシフトをもたらします(例:ソケット、TCP/IP)。この戦略的なバイパスにより、カーネル操作に関連するCPU時間の消費を軽減し、ネットワークインターフェースカード(NIC)または特定の文脈でのホ…
OBS Studioに関する情報メモを書いてる記事。 ※「OBS Studioに関する個人的メモ」を移転しました。(現在は閲覧不可) 記事投稿日 2021年10月6日、最終投稿更新日 2024年03月14日 17時25分頃 かなり文字数が多いのでブラウザの検索機能をお使いください。 将来的に記事を分けて投稿したいと思っています。(現在作業中) 記事が見にくくて申し訳ありません。 ブラウザ検索ショートカット Windows : Ctrl + F macOS : Command + F この記事は下記環境を使用しています。 Linuxは使っていないのでメモしてません。 特定のデバイスがないと表示さ…
こんにちは、かたいなかです。 2024年2月に長年の悲願だったマッハバイトのメインDBのAuroraへの移行を完遂しました!!! この記事では、どのようにマッハバイトのAurora移行を進めていったかを記事として残します。 なお、この記事の中では結構レガシーな部分の対応に苦しんだところも出てくるのですが、DB移行が終わったあとで、弊社内でこのレベルのレガシー対応を行う必要があることはほぼないと考えているので、リブセンスに興味を持っている方も安心して読んでいただければと思います。 やったこと プロジェクトの流れ テックリードから聞く初耳の単語: 『Mroonga』 状況をざっくりと調査 このコー…
こんにちわ。 Baseconnectバックエンドエンジニアの河野です。 今回は弊社営業支援ツール「Musubu」で提供している機能の一つに活動履歴という、営業案件に対してユーザーが行なったアプローチをログとして残すものがありますが、その活動履歴について新しいDBに対して非同期でレプリケーションを行うパイプラインの整備&技術検証などを行なったのでシェアできればと思っております。 プロジェクト背景 この活動履歴という概念がサービスの要件として登場したのは創業初期の段階で、詳しい事情は知らないのですが現状DynamoDBをマスターDBとして利用しています。 NoSQLでスキーマレスなデータ構造に強く…
データの時代において、より高速で、より効率的で、スケーラブルなネットワークへの要求は決して低下していません。従来のTCP/IPイーサネット接続はCPUに負荷がかかり、データの余分な処理とコピーが必要なため、現在のネットワークニーズに対応できなくなっています。そんな中、RDMA over Converged Ethernet(RoCE)が登場しました。RoCEとは何かを理解するために、まずRDMAについて見ておきましょう。 RDMA(リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス)は、ネットワーク上のデバイス間で直接データ転送を可能にするもので、RoCE(RDMA over Converged Eth…