レーザーをドラムと呼ばれる部品にあて、そこに電荷を発生させ、静電気がごみをひきつける原理で炭素の粉(トナー)をひきつけ、熱をかけてトナーを溶かし、印刷する方式のプリンター。乾式コピー機の原理を応用している。
紙にトナーを焼き付けるときに高温が必要なため消費電力が高く、またウォームアップと呼ばれる予熱動作が必要なため、即応での印刷ができない。
しかし、それらの弱点を補っても多く使われるその特徴は、原理的に印字が高速なことであり、青色レーザを利用する業務用のプリンタなどは、A4換算で毎分800枚以上の印刷が可能なものもある。また、インクを吹き付けて印刷するインクジェットプリンターと比較すると、稼動部が少なく静かで振動が少なく、にじみのない印刷を得ることが出来る。紙にピンを押し当てて印刷する形式のプリンタであるドットインパクトプリンタに比べれば、動作音は圧倒的に静かである。
プリンタの分類としては、ページごとに印刷することから「ページプリンター」とよばれる。連続して印刷され排紙されてくる様子は、ラインプリンター(インクジェットプリンタなど)にくらべて特徴的である。