2年前に先輩たちが立てなかった舞台で京都国際ナインが全力を出し切った。東北王者・青森山田を相手に8回に2点差を追い付く粘り。9回1死三塁から痛恨のサヨナラ打を浴びたエース左腕で主将の中崎琉生は、夏のリベンジを誓った。 「自分が打たれて負けたのは本当に申し訳ない。“夏に絶対帰ってくる”という気持ちが芽生えたので、一人でも京都大会を投げ抜いて甲子園に出たい」 森下瑠大(現DeNA)を擁した22年の春は優勝候補に挙げられながら、大会直前にコロナ禍で出場辞退。前夜に森下から激励されたという中崎は「マウンドに立った時に、2年前の先輩方の顔が思い浮かんだ。結果で恩返しできず悔しい」と唇をかんだ。 近畿勢は…