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公共圏

(社会)
こうきょうけん

(独語: Öffentlichkeit、英語: Public sphere)
ドイツの哲学者ユルゲン・ハーバーマス、フランスの哲学者ルイ・アルチュセール、ミシェル・フーコーなどヨーロッパ大陸の哲学や批評において盛んに使われる概念で、私圏(または私領域)の対語。人間の生活の中で、他人や社会と相互に関わりあいを持つ時間や空間、または制度的な空間と私的な空間の間に介在する領域のこと。公共概念の発現される社会的空間をさして使われる。

マルティン・ハイデッガーは、現存在(Dasein、存在する人間)は、公共圏においてはその私的な振る舞い・本来の振る舞いと制度的なものとのバランスをとらねばならないとしたが、公共圏でのかかわりこそが現存在を現存在たらしめると説いた。ハンナ・アレントはこの論を変換して、公共圏での自己こそが唯一、真の・本来の自己であると論じた。

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