占術の一つ。 六壬神課(りくじんしんか、もしくは、りくじんじんげ)が正しい名称。六壬式、玄女式とも呼ばれる。 占いを依頼された時刻を元に、個々の事象についての占いをする。 平安から鎌倉にかけて活躍した陰陽師達が使っていた。陰陽師として有名な安倍晴明やその子孫達もこの術を使って、朝廷からの諮問の答えていた。 晴明自身が六壬を使って占った結果も六壬勘文という形で残っている。
銅銀二匙 昔、透派五術を初めて一般向けに解説した文研出版の『五術占い全書』で『大六壬銅匙』と『小六壬銀匙』がちらっと紹介されていた。『銀匙」の方は射覆に特化したもので、周易の射覆しか知らない日本人に本物の射覆を教えてやるぜって感じの紹介だった。確か銀匙の勉強会か書籍の案内をもらった記憶がある。ただ当時は高校生で金も無くて見送った。どうやら希望者が少なくて、出版されないままポシャッたらしい。『小六壬銀匙』の『小六壬』は淳風時課ではなくて、射覆大会を想定した短時間に対応する六壬だったのではないか?と想像している。六壬では、 常以月将加占時 なので1刻2時間内は常に同じ課式となる。射覆の大会で2時間…
図録を幾つか購入した 3月24日に八代で玄聖院様を御借りして六壬の講義をしてきたのだけど、講義は午後からだったので午前中に博物館の『未来の森ミュージアム』に行ってきた*1。丁度令和5年度冬季特別展覧会の『武将の備え』の最終日だった。展示も面白かったけれども、図録に興味を惹かれるものがあったので幾つか購入した。この絵は、八代城主二代目の松井興長(おきなが)の像の一部で、『もののふの美と心』展の図録から拝借した。図の全体はもっと縦長で上部にこの図像の由来が漢文で書いてある。興長が羽織っている陣羽織は、江戸城御手伝普請で功があったことから家光からの拝領の品だ。図録の説明ではこの陣羽織や周囲の武功をし…
自信のある結果が当たって気分が好い いつものカナサキ先生の射覆、今回は季節の食材の3択だった。 ①タケノコ ②アスパラガス ③グリーンピース のどれか?ということで得たのがこの課式。 庚子日の陽日で緒となる干上神が発用に立っているので、ややこしくは無い課式だ。そして食材であるというのに発用である干上神が日鬼となっている。通常、日鬼は毒物とか食べられないものを表している。 となれば、まず灰汁抜きしないと食べられないタケノコが第1候補ということになる。で、いつものように色を見ると発用の午は、 季節に相なので、この場合は児色で土の黄色。 日干は季節に囚なので、この場合は鬼色で水の黒色。 日干から見て…
天気が気になった 24日に八代の玄聖院さんを御借りして六壬の講習会をしてきたのだが、玄聖院さんで声をかけて頂いた御蔭で5名の受講者に来て頂くことができました。この場を借りて玄聖院さんと受講生の皆さんに御礼申し上げます。で、八代までフェリー経由で車で行ったのだけど結構雨に降られた。26日には飛行機で川崎に帰宅するので空港に行く頃の天気が気になった。そこで占ったのこの課式だ。発用に太乙巳が立っている。通常は晴と見るけれども、天気予報とかは雨、それもかなり降りそうな予報だった。つまり明らかに占的が転移したということだ。天候を問うたのに、あまり濡れずにすむかが三伝に出ている。実際の天気は三課側に出てい…
東京都大田区矢口3丁目の圓應寺(円応寺)(訪問日:2023年11月11日)本堂の左側、墓地の入り口に六地蔵が並び、その脇に台石含めると相当な大きさの石仏が安置されています。庚申塔です。解説板も設けられていました。 解説板 大田区文化財庚申供養塔 総高一三八センチ。 寛文十二年(一六七二)に、古市場村の人々が建てたものである。 区内に現存する庚申供養塔の中で、青面金剛の像を彫った庚申供養塔としては最古のものである。 板碑型の石碑に、青面金剛立像を中心に、日月や鶏、三猿が刻まれ、江戸初期の典型的な様式である。 銘文は、寛文十二年を「寛文二六年壬子」と積算表示したり、また「六郷荘」という中世的な表記…
2択の射覆が2つ当たった twitter でフォローしているカナサキ先生が定期的に出してくれている射覆の問題にチャレンジしている。 今回は2択が2つ同時にでた。ホワイトボード用のマーカーが題材で、 マーカーの色は赤か緑か? マーカーのペン先は四角か丸か? だった。六壬の課式は右のようになった。色は前回に説明した通り、五行の旺相から判断する。問題はこの『旺相休囚死』の出し方が幾つもあるということだ。前回は陰日でまず注目する支上神が旺相する条件が無かったこともあって悩みが尽きなかったけれども、mixi での玄珠さんとのやり取りの後で、安倍晴光の射覆の読解が「之ヲ推スニ、糸帛ヲ以テ緒ト為ス。」で始ま…
今月から来月にかけて3件講義の予定が入ってます。 3月17日手相入門 【Fortuna Moon】様での手相入門の講義が好評なようで、3回目になります。最近、手相が少し盛り上がってきてる感じですが、 何にせよ活性化している分野があるというのは嬉しいことです。詳細は↓で。 【Fortuna Moon】手相入門 3月24日六壬講義 御縁があって熊本県八代市の玄聖院様を御借りして六壬の講義をすることになりました。席にはまだ余裕があるようなので twitter ででもDM下さい。twitter アカウントは“@hokutohei”です。 六壬の作盤法をみっちりやります。作盤はやはり基礎です。そしてPC…
2択の射覆を外した twitter でフォローしているカナサキ先生が定期的に射覆の問題を出してくれているのでチャレンジしている。 今回は2択で薬の形状は錠剤か粉末かというものだった。それに対して出した課式がこれだ。 六壬の射覆では物の形状について、旺相していれば確固たる形を持ち、休囚死では形を持たないとしている。今は卯月で季節は春であり、司令は木行だ。今回の課式だと、 陰日の占なので支上神(三課)を見ると河魁で戌土。司令木行から尅されているので、季節には死。 三伝は北方の方合で水行になる。司令木行を洩らしているので、季節に休。 ということで、支上神・三伝とも季節から見て確実に弱い。そこで自信を…
文字霊日記・3439日目 夕方が重なった「多」って、ナに? 「太-乙-貴人」 「太乙神数=諸葛孔明が大成した占術 国家の将来を予見する「測局占」 「太乙神数・六壬神課・奇門遁甲」=「三式」 天乙(テンイツ)の実体・実態 紀元前1600年頃 「殷=商」王朝の初代王 名 履(リ)・・・・・・・・履歴 姓諱 子履(シリ) 殷墟出土の甲骨文占卜には 「大乙」・・・「太乙」 名は唐、成 「湯王(湯)=太乙=成湯=成唐」 『詩経』商頌で・・・商(あきない)の頌(うた)? 周の時 滅亡した殷 (イン=商)の子孫が 先祖をまつって歌った詩 「頌」=神をたたえて歌う歌 周頌・魯頌・商頌 は周、魯、商(殷)の祭歌…
天文易学六壬神課実践實践鑑定法 阿部泰山全集11巻の『天文易学六壬神課実践實践鑑定法』は六壬であまり知られてない秘伝が沢山のせられている。このことからも泰山の六壬が師伝であったことが推測できる。その中でも重要なのが『指斗法』だ。指斗法と同じものが『太白陰経』の玄女式にも出てくる。指斗法では天罡(辰)を使う。天罡は破軍星の別名であり、北斗が指すものを使うということで『指斗法』の名がある。例えば敵との会合の時期を指斗法で占う場合は、その時の月将を時刻に置いて六壬天地盤を作成する。そして天盤の天罡辰の下の地盤十二支を見る。 丑辰未戌ならもうじき会敵 子卯午酉なら敵は陣から出た所 寅巳申亥なら敵はまだ…
免許更新の葉書 そろそろ自動車の免許更新なんだけど、送られてきた更新通知の葉書が見つからない。 無くしたとしても更新手続きはできるだろうけど、やはり見つけておきたい。この辺りに置いたはずの場所を念入りに探してみたけれども見つからない。仕方なく六壬に問うてみた。「免許更新の葉書は何処にありや?」 三課支上神に父母となる大衝(卯)が出ている。探しているのは葉書で文書の類であり六親の父母は文書でもあるので、この課式には験があると見てよいだろう。大衝には移動の象があるので、免許更新通知の葉書としてピッタリだ。重審課ではあるけれども、連珠格進如で末伝が午と一番明るい所に来ているので出ると見てよいだろう。…
【シリーズ=教養の饗応】(2/29配信第83号) 今は、二十四節気の「雨水(=うすい)(2/19-3/4)」 七十二候の「草木萌動(そうもくめばえいずる)(2/29-3/4)」です。 昨日2月28日は、「先勝(せんしょう)」です。 本日2月29日は、「友引(ともびき)」です。 明日3月1日は、「先負(せんぶ)」です。 また、陰暦二月の異名は「如月(きさらぎ)」です。 英語では「February」 フランス語では「fevrier= (フェブリエ)」です。 中国語では『二 月』と書いて『アーユエ』と発音します。 韓国語では『이월』と書いて『イウォル』と発音します。 2月の呼称としては、「仲春(ちゅ…
火球出現 木下先生から下問があった。 天文博士はただちに天文奏を出すべし。また陰陽寮は疾く占うべし。今年始めより不穏の事多し、もし天譴ならば如何。司天台、よく観察すべし。 https://t.co/76XgVGoUTY— takuhiro (kinosy) (@Kino_see) January 15, 2024 で六壬で占った。 三伝が全局で寅(功曹)-午(勝光)-戌(河魁)と火局を構成しているので火球の象と見ることができる。発用初伝に六合が乗じていて飛来するものの象と見ることができる。ということで、この課式には験があると考える。天地相会なので天と地の関係が良い。これは災害の兆しではないと考…
小さな聖天厨子。この中にはさらに小さな銀の聖天さまがおわします。 一寸くらいです。時代もので真っ黒いですが鈍い光を放つ。 去年の暮れに西陣聖天様からを紹介された仏具店様の扱う古美術ひとつです。 尊天を送るのはまずい、しかも新造の尊天ではないし・・・ということでお金をお振込みしておき、今日、谷田住職がお参り方々お持ちくださいました。 ご一緒にさる観音霊場の執事様もみえました。 この方もお寺でお浴油をされています。 聖天行者三人集まればおのずと聖天談義に花が咲く。 楽しいひとときです。 ところで銀天様を勧請したのはなぜか? 当院は金天、銀天、真鍮の天尊で順に浴油をしております。 真鍮の天尊と銀天の…
昨日は黒門先生の六壬。 まあ、一応はすぐ使えるようになるのが黒門先生の教室の良いところですね。 六壬は断易ほどにに吉凶成敗がはっきりしないけど、双方の状況はよくわかる、 そこが魅力かも。 早速あることを占ったが、ああ。こりゃ全然だめだね~・・・・と思うとあっさり諦めがつく。 未練もへちまもないから楽。 期待することも辞めるから頭の切り替え効く。 程度問題ではあるがダメなものはダメ。 まあ、占いにはそう言う良さもあります。 元来、諦めるとは物事を明らかにするという意味。