『黒異本 外園昌也著 廣済堂文庫 ¥619』出版社が『赤異本』と別ですが、表紙の不気味さは相変わらず。もし、ほどよく人が混んでる電車の中に人じゃないモノがいたとして、そのテのモノが視える人はこんなカンジに視えるのかもしれない…と思わせる表紙絵。上手いなこの表紙描いた人。普通に電車に押し込まれてる生きた人間と、そうじゃないかもしれない存在の人間の差がはっきりわかる。中身もかなりパンチのある話の連続。心霊というより嫌な話、忌まわしい話のオンパレード。やっぱこういうのが昨今の実話怪談のトレンドなのかな。ウヘァこんな人に関わりあいたくなーい!っていう話が多すぎる。けど赤異本と同様、文章惹きつけられます…