「送信させ」をわいせつ行為とした上で準強制わいせつ罪と児童ポルノ製造罪を観念的競合としたもの(大津地裁r5.10.26 確定) 判示第1は、当初起訴状は、児童ポルノ製造罪のみで、訴因変更で、準強制わいせつ罪が追加されたものです。 公訴事実の同一性がないという高裁判例が山ほどあるので、控訴して訴因変更の違法を主張すべきでした。 さらには、「送信させた」はわいせつ行為ではないという高裁判例も幾つかあるので、そう主張すべきでした。 大津地検で当初起訴状6/5と訴因変更請求書6/26を閲覧して確認しました。 強制わいせつ罪と製造罪は多くの高裁判例で併合罪とされているので、訴因変更許可は違法です。自然確…
青少年条例違反(淫行)というのは具体的な権利侵害はないとされています。 量刑理由にも「同種事案の量刑傾向を踏まえると、本件については執行猶予を付すことが相当である」とあるように、量刑相場としては、示談できなくても執行猶予はつきますよね 大津地方裁判所令和5年11月16日 主文 被告人を懲役2年に処する。 この裁判が確定した日から4年間その刑の全部の執行を猶予する。理由 (罪となるべき事実) 起訴状記載の公訴事実と同一であるから、これを引用する(なお、この判決においては、公訴事実第1から第3の被害児童をA、同第4及び第5の被害児童をBと、それぞれ表記する。)。(法令の適用) 罰条 第1、第4 滋…
被害者の調書だけですね。 強盗・強制性交等、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、強制性交等、強姦被告事件 大津地方裁判所判決令和5年2月3日 【判示事項】 1 適応障害のため公判廷に出廷できないとされた被害者の検察官調書が刑訴法321条1項2号前段の書面に該当するとされた事例 2 上記調書の信用性が否定された事例 【参照条文】 刑事訴訟法321-1 刑事訴訟法318 【掲載誌】 LLI/DB 判例秘書登載 【一部無罪の理由】 第1 E事件の公訴事実の概要等 令和3年10月1日付け起訴状記載の公訴事実(以下「E事件の公訴事実」という。)は、「被告人は…
非身分者が加功した監護者わいせつ事件(大津地裁R4.11.22) 控訴していたようですが、確定したようです。 刑事確定訴訟記録法で閲覧許可で出ましたが、westlawに出ていました。 非身分者(知人A)の方が共犯と身分の問題ありということです。d1lawに出るみたいです。 裁判年月日 令和 4年11月22日 裁判所名 大津地裁 裁判区分 判決 事件名 監護者わいせつ、強制わいせつ、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反被告事件 文献番号 2022WLJPCA11226004 【罪となるべき事実】 第3 被告人は、B(当時13歳)と同居してその寝食の世話…
非監護者と監護者との共謀による監護者わいせつ罪(大津地裁r041122の判示第3 母親) 控訴されてたと思います。 知人の方の判決も出ています。 裁判年月日 令和 4年11月22日 裁判所名 大津地裁 裁判区分 判決 事件番号 令4(わ)284号 ・ 令4(わ)307号 ・ 令4(わ)348号 事件名 監護者わいせつ、強制わいせつ、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反被告事件 文献番号 2022WLJPCA11226004 理由 【罪となるべき事実】 第1 被告人は、知人であるA1ことA(以下「A」という。)と共謀の上、被告人の実子であるB(氏名は別…