友人の誘いを受けて久しぶりに近くの山に登った。静岡市街地から西にみえる標高435mの安倍城跡である。今回は西ヶ谷からきつい坂を登った。結構ばてた。 (安倍城址 独立峰の趣がある) ピークには三等三角点があるがこの山に名前は特に無いのだろうか、「安倍城跡」と呼ばれている。山頂は広く整備され立派な碑があり、南北朝の時代に狩野貞長の中核的城だったこと、彼は南朝に与して今川と対峙し、ここには宗良(むねなが)親王が入城したことがあったことなどが印されている。700年ほど昔の夢の跡である。 以前駿河七観音で触れたことのある「建穂寺」は、この山の西の麓にあたり狩野氏の支配地である。建穂寺は当時はおそらく駿河…