北溟社 「現代短歌最前線 上・下」 感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 小島ゆかり⑤ この人は末尾のコーナーで随筆という形で自分について語るのではなく、寺山修司論を書いているのですが、それがとても面白かったです。面白いというか、興味深いという言い方の方が正しいかもしれません。 寺山修司について三点の謎を挙げて論じる内容です。これらは、いずれも(非常におこがましいかもしれないのですが)私自身の創作の問題とも響き合う形で理解でき、そして私でさえもそうだということは「短歌」という形式で表現することを選んだ歌人みな、そういう感覚を一種共有しているのかもしれないと考えまし…