序文・源頼朝の兄 堀口尚次 源義平(よしひら)は、平安時代末期の武将。源義朝の庶長子(しょちょうし)〈正室以外の子で長男〉。通称は鎌倉悪源太〈悪源太、鎌倉源太とも〉。母は京都郊外の橋本の遊女または三浦義明の娘であり、源頼朝・義経らの異母兄にあたる。 義平は当時の宮廷社会で軍事貴族として頭角を現しつつあった源義朝の長男であったが、次弟・朝長が保元4年二条天皇中宮の従五位下・中宮大夫進に、三弟・頼朝も保元3年に皇后宮少進に任じられたのに対して、官位を得たという記録は残っていない。このことから、義平は義朝の長男であるが嫡子という扱いはされていなかったとされる。これには生母の身分が大きく関与していると…