誰もが永遠に憧れる。 (『東方虹龍洞』より) 不老不死は人類最高の夢の一つだ。「それにしても一日でも長く生きたい、そして最後の瞬間まで筆を執りたい」。下村海南の慨嘆はまったく正しい。生きれるものなら二百年でも三百年でも生きてみたい。かてて加えて最後まで五体の駆動は滑らかで、他人の手を借りずとも、自分の始末は自分でつけれるようでありたい。 それが叶うのであれば、肉体の機械化、魂の電子化、何を厭うことやある。アーサー・C・クラークは、生命とは組織されたエネルギーだと道破した。パターンのみが重要で、それを織り成す物質がなんであろうとそんなことは些末だと。私もこれに同意する。 炭素への執着を超克してで…