【constructivism】「コンストラクティビズム」
「構成主義」とも。 社会的事実は、客観的に存在しているものではなく、言説の媒介によって構築されているという本質性を否定する思想。社会現象は、人間の認知が求める必要性に応じて、歴史的過程を経て構築されるものという考え。社会を解釈する言説によって社会が構築されるので、言説を変えることで社会を変えようとするもの。
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MSXのソフトの中では顧みられることが少ない、実用ソフトをあえて紹介してみます。 今回は、プログラミング教育の王道であるScratchのご先祖様にあたるLOGO言語、その開発環境であるMSX-Logoを紹介します。 子ども向けプログラミング教育からこの記事にたどり着いた方へ 全体的には懐古のための記事ですが、「そもそもLOGOとは」と「フラクタル図形」の項目は、少しはお役に立てると思います。 MSWLogoとは異なります。 サンプルプログラムをいくつか載せていますが、LOGOプログラミング的に変な書き方をしているかもしれません。ご容赦ください。 教育用プログラミング言語 “MSX-Logo” …
岩内章太郎さんの新刊を読んで、自分のなかでもやもやしていてよくわからなかった概念がクリアになりました。スッキリして視野が広がった感じがします。 読書ノート的にまとめていきたいと思います。 第1章 新しい実在論の登場ーーー普遍性は実在する 17ー75 ポストモダン思想[ローティ、フーコー、ラカン]に対抗する思想として「新しい実在論」[マルクス・ガブリエル、メイヤスー、グレアム・ハーマン、チャールズ・テイラー、ヒューバート・ドレイファス]が登場した。 著者は実在論の課題をこのようにまとめている。 複数ある実在論の主張が「実在をめぐる論争」を引き起こし、しかもその内部には、深刻な信念対立を調停するた…
トラックゲームばっかりやるのもアレなので、 ずっと、置き本していたデジタル書籍を読み始めました。 今読んでるのは、千葉雅也さん著の「現代思想入門」です。 けっこう一般人向けの作りで、書き方もわかりやすくて、読んでいて楽しいです。 ドゥルーズさんの脱構築主義(同一性に差異という対立項を設けて、固い決めつけなどから離脱すること)の考えの紹介の章を読みました。 なんか、フランス人の人の思考回路って、「都合いいな」と思いました。 哲学者のマルクス・ガブリエルさんも確かフランス人だったと思いますが、 基本的に「こういう考えっていいよね」っていう志向なんですよね。 「こう考えたら、人生豊かになるよね」みた…
私は先に『アクターネットワーク理論入門』を読んのだが、『ブルーノ・ラトゥールの取説』の方が分かりやすいし面白いから、まず『取説』を先に読んだ方がよいだろう。モダニズム(対応説)/ポストモダニズム(構築主義)という二項対立を回避する形でノンモダニズム(ANT)の議論が、テクノロジー、科学、社会、近代、私たちについて展開される。アクターネットワークについても68頁あたりからの人間と銃の例がわかりやすい。 ブルーノ・ラトゥールの取説 (シリーズ〈哲学への扉〉) 作者:久保明教 月曜社 Amazon アクターネットワーク理論入門―「モノ」であふれる世界の記述法 作者:栗原 亘,伊藤 嘉高,森下 翔,金…
左派の政党の政治家が、テレビ番組に出ることをこばむ。番組に出てほしいと言われたのをこばんだことへ、批判が投げかけられている。 たとえどのような番組であったとしても、出てほしいと言われたら、政治家は必ずその番組に出なければならないのだろうか。何が何でも番組への出演の依頼を引き受けなければならないのだろうか。 たとえ番組に出てほしいとたのまれたのだとしても、それを引き受けるか引き受けないかは、政治家の自己決定にまかされることだろう。番組に出たほうが良いとはかぎらないし、出ないのが悪いともかぎらない。 テレビ番組に出るかそれとも出ないかは、何々であるの事実(is)だ。何々であるの事実をもってして、何…
みんなにとって益になるものなのがもよおしの万博なのだろうか。 費用はかかってしまう。税金はかかるものの、それを上回るほどの経済の効果を生む。そう言われているのが、二〇二五年に開かれる日本国際博覧会だ。関西で開かれることになっている。 あたかもまんべんなくみんなに益になるかのように言われているのが万博だけど、そこでとり落とされてしまっているのが汚れの点だろう。きれいか汚いかの点である。それを組み入れて見てみたい。 汚さの点を抜きにしてみると、負と正で、正のほうがうんと上回る。負である税金よりも、利益である正のほうがうんと生じるのだとされることになる。 とり落とされてしまっている汚さの点をくみ入れ…
パレスチナでは、暴力がふるわれている。イスラエルの国によってだ。 イスラエルがやっている暴力にたいして世界の色々な所で批判の声があげられている。具体としてのイスラエルの暴力をどういうふうにとらえられるだろうか。 具体論としては、イスラエルがパレスチナにたいして暴力をふるう。具体からやや離れて抽象論で見てみたい。 抽象論によって見てみると、ある場所において、ある地域または人々にたいして暴力がふるわれている。そのさいの暴力とはいったいどういったものなのだろうか。 イスラエルによって暴力をふるわれているのがパレスチナの地域またはパレスチナ人の人たちだ。パレスチナの地域またはパレスチナ人の人たちはなん…
「日本史」にも地域差があります。京都や江戸で起きたある事象が東北から九州までに同様の影響を与えていたということはあり得ず、そもそもそうした地域の直接的な影響をさほど受けてこなかった地域もあります。そんな視点から、家や図書館にあった本を数冊読んでみました。 『東と西の語る日本の歴史』(網野善彦) 『図説 中世島津氏』(新名一仁) 『隼人の古代史』(中村明蔵) 『写真で見る種子島の歴史』(鮫嶋安豊) 『アイヌ学入門』(瀬川拓郎) 『東と西の語る日本の歴史』(網野善彦) 東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫) 作者:網野 善彦 講談社 Amazon 古いハードカバー版を読みました。土地制度・度量…
少数者が、快く映画館で映画を見られるようにして行く。 からだに障害を持った人などの少数者を排除して、多数者だけが快く映画館で映画を見られるのでよいのだろうか。それとも、少数者を包摂した映画館のほうがよりのぞましいのだろうか。 とくにからだに障害を持たないような多数者だけが、映画館で映画を見られればよい。少数者は映画館で映画を見られなくてもよい。多数者を主にするものだ。 少数者は映画館で映画を見られるだけでよしとするべきである。すこしくらい不便なところがあってもがまんするべきだ。ウェブの X(Twitter)ではそうしたつぶやきが言われている。 少数者を包摂しないで排除する映画館があるのだとする…
うら金のことは、まったく知らなかった。口をそろえて政治家はそう言う。当事者の政治家は、自分は政治のお金のことをはあくしていなかったのだとしている。 知の点から、うら金のことを見てみるとどういったことが見えてくるだろうか。 権力が関わるのが知だ。知と権力である。じゅんすいなのではなくて、権力が関わった形であるのが知識である。とりわけ政治においてはそうだろう。 ものごとをはあくする。ものごとを知っている。知識を持っていることだ。与党である自由民主党の政治家は、うら金のことについての知識を持っていなかったのだとしている。まったく知らなかったのだとしているのである。 うそをついている見こみがすごく高い…
差別は、日本には無い。与党である自由民主党の女性の政治家はそう言う。 自民党の政治家が言うように、はたして日本には差別がまったく無いのだろうか。 差別がまったく日本にはないのにもかかわらず、差別があたかもあるかのように語っている。少数の民族の人たちは、無いものをあたかも有るかのようにしているのだという。 命題として見てみたい。真か偽かの判断の対象となる問題が命題だ。 日本の国であるのならば、差別はまったくない。自民党の政治家が言っていることからするとそうしたとらえ方が成り立つ。 命題をひっくり返して対偶(たいぐう)にしてみると、こうすることがなりたつ。差別があるのならば、日本の国ではない。日本…
税金を払わない。どろぼうをする。与党の政治家はそれらのことで批判されているのがある。 政治のうら金で、なんで与党である自由民主党の政治家だけが、脱税が許されるのだろうか。脱税をした政治家、つまりどろぼうが政治の権力をにぎることがなぜできているのだろうか。 よろこんで税金を支払う。そうであれば人情をともなった温かい義理だ。いやいや税金を払うのであれば、人情をともなわない冷たい義理である。 与党の政治家が脱税をしているのは、税金の中でも入り口のところに当たるものだろう。入り口の収入のところである。 出口のところで税金を取るのもある。消費税だ。間接税である。いくら脱税をしている与党の政治家であったと…
(2024/3/4) 『世界の性習俗』 杉岡幸徳 角川新書 2020/4/10 <まえがき> ・世界には、不可解な「性の風習」や「愛の形」が存在します。 ・世界の奇習を見つめることにより、私たちは何者なのかが見えてきます。 <世界の奇妙な愛とセックス> <妻を旅人に貸し出す人々> <アマゾン川で日本の男はモテモテ?> ・日本には、いや世界にも、広くマレビト信仰というものがあり、外部から来た異人が集落に幸福をもたらしてくれる、という考えがありました。特に閉鎖的な村では、必然的に近親婚が多くなり血も濃くなっていくので、外部から新しい血を携えてやって来る男は歓迎されたのでしょう。 <イヌイットの密か…
なんで、世界のいろいろな国において、イスラエルへの批判の声がおきているのだろうか。 パレスチナに暴力をふるう。パレスチナに暴力をふるうことを批判する声が、世界のいろいろな所でおきている。 イスラエルを見てみると、国と国民が必ずしも同じではない。差異性がある。すべての国民が、イスラエルの国がやっていることを良しとしているわけではないだろう。 パレスチナに暴力をふるっているイスラエルでは、国と国民とのあいだに差異性がありそうだ。国と国民がぴったりと完全に類似性によっているわけではない。 アメリカや日本なんかはイスラエルを良しとしている。アメリカや日本なんかの、イスラエルではないほかの国においても、…
解釈一致、解釈違いという言葉をここ数年(つっても10年単位か?)よく耳にするようになった気がする。 たとえば、ひどくずぼらである、というイメージを持たれているひとが「冷蔵庫の中に卵があるのを忘れてて、賞味期限を一ヶ月切らしちゃったんだけど、まあ卵だし大丈夫だろって思って目玉焼きにして食べた」というエピソードを披露すると「その行動は解釈一致」と評されたりする。逆に、このずぼらなひとが「本棚の文庫本は出版社順、著者順、初版出版日順に並べてある」と言ったら「それは解釈違い」と評されたりする。 このとき、「解釈違い」という言葉は、あなたのことを誤解していた、というニュアンスではなく「あなたはあなたの人…
なぜ、日本の地において、イスラエルを批判する声をあげるのだろうか。 なぜ、日本の地にいて、パレスチナの人たちを救うための声を投げかけるのだろうか。 じっさいに争い合いがおきている地であるのがイスラエルやパレスチナや(ロシアとウクライナの戦争であれば)ウクライナだ。そこから離れたところである日本の地にいながら、イスラエルやロシアへの批判を行なう。それはいったいなぜなのだろうか。 もしもイスラエルやロシアへの批判を行なうのであれば、そこから離れた地である日本にいながら声をあげるのはおかしい。じっさいに争い合いがおきている地であるイスラエルやロシア(パレスチナやウクライナ)へ行け。それらの地へ行って…
イスラエルは、パレスチナへの攻撃をつづけている。 パレスチナへの暴力をつづけているイスラエルにたいして、世界の色々な人たちが批判の声をあげている。 イスラエルがパレスチナへ暴力をふるっていることを本質化してみるとどういったことが言えるだろうか。 イスラエルにたいして批判を行なう。本質をぎんみしてみる。そうしてみると、本質主義のまずさが見えてくる。本質化の悪さが見えてくるのである。 本質は存在に先だつ。本質主義のあり方だとそうなることになる。本質主義のあり方は国家主義(nationalism)につながるものである。 イスラエルは本質主義によってしまっている。国家主義のあり方になっている。本質は存…