★★★★☆ あらすじ 妻を通り魔に殺された男や皇室に憧れていた主婦、友人に想いを寄せる弁護士らの日常。キネマ旬報ベスト・ワン作品。140分。 感想 最初は良く分からないが、次第に登場人物たちの 状況が見えてくる群像劇。なかでもやはり、妻を通り魔に殺されるも犯人は精神鑑定の結果罪に問われず、民事裁判に協力してくれる弁護士もおらず、世の不条理を嘆き、世間に怒りを感じている男には同情を禁じ得ない。想像しただけでしんどい出来事だが、世間はいつまでも同情してくれるわけでもなく、下手したら疎ましい存在として避けようとすらする。 そんな彼を温かく見守る上司が良い。大げさに励ますでもなく、偉そうな言葉を言うで…