作家。 1963年広島市生まれ。鳥取大学農学部獣医学科卒業。 1991年『リフレイン』が第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となり、翌年新潮社から出版されてデビュー。1998年『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。 2005年、 NHK-FMのポップスライブラリーにて、「『カタブツ』から『マリッジ ブルー、マリングレー』」(全5回)が放送された。
沢村凛「カタブツ」(講談社文庫) カタブツ (講談社文庫)作者:沢村 凜講談社Amazon2008年7月15日刊。単行本は2004年7月刊。短編集。 「バクのみた夢」 「袋のカンガルー」 「駅で待つ人」 「とっさの場合」 「マリッジブルー・マリングレー」 「無言電話の向こう側」 所収。裏表紙には「ミステリー集」と書かれているが、ミステリーではないだろう。蔵書の再読。「バクのみた夢」を読んだ時はEUREKA! と叫びそうになった。運命の人と出会った二人が紆余曲折を経て結ばれる、そんな短編があったけど、誰の、なんという話か全く覚えておらず、いつかもう一度読みたいと思ったことがあったのだ。ただし、そ…
「記憶の果ての旅」 沢村凜 著 対象年齢を書いてほしかった というくらい童話だった この本はひと月違いでもう1冊が同時刊行されているタイトルも装丁もシリーズもののような2冊なのだけど、登場人物も舞台設定もつながりはなく、「記憶の果ての旅」はファンタジー、もう1冊の「旅する通り雨」はSF、らしい 2冊とも大好きな書評家、大矢博子さんが解説を書いてるんだけど、そこでなぜなのかってことをきちんと説明してくれてる、らしい いつもシリーズとかは面白くなかったら困るから1冊ずつしか買わないのに、なぜか今回は「旅する通り雨」も買ってある 読もうかしら 沢村凜という作家は好きなのファンタジーですごい面白いのを…
『ヤンのいた島』沢村凜(角川文庫) 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。 大西洋の南回帰線近く、ジグソーパズルの一片のような形をした通称「ジグソー島」にある小国イシャナイ。その離島である菱島にようやく調査団の入国が認められた。一介の大学院生である瞳子もどうにか調査団に潜り込んだ。鼻行類を探すためだ。ダンボハナアルキ。とある人物の冗談に過ぎない偽学術書に書かれたその動物が実際にいるという噂を聞いて以来、イシャナイに来るのが夢だったのだ。夜中にこっそり調査団を抜け出した瞳子は、島のゲリラに捕まってしまい、行動をもとにするうち彼らに共感を持つようになる。同時に奇妙な夢を見るようになった。夢にはゲ…
常盤平団地 pic.twitter.com/2ieSYj92F6 — tak (@tak_) September 14, 2023 小金原団地 pic.twitter.com/z7iqwIX1tW — tak (@tak_) September 13, 2023 昨日までに観測した本汐見夏衛 の 明日の世界が君に優しくありますように (スターツ出版文庫) https://t.co/SfMfyMJFrE 読んでた人は、男子中学生D706 — tak (@tak_) September 12, 2023 昨日までに観測した本藤崎竜 , 田中芳樹 の 銀河英雄伝説(14) (ヤングジャンプコミックス…
今日の本は「記憶の果ての旅」。 ファンタジーということになっていますが、最近だとファンタジーというのは剣と魔法の物語的なイメージが強い…と勝手に思っているので、個人的にはこれはファンタジーというよりメルヘンです。何が違うのと言われても分かりません(笑)。具体的にといわれて最初に思い浮かぶのは宮沢賢治さんの作品です。 この作品は、仲間を見つけながら旅をするという構造になっています。仲間は手を合わせたら青い丸が浮かんでくるので判断できる、というのですが、青ということでまず思い浮かぶのはメーテルリンクさんの「青い鳥」。青い鳥は幸せの象徴で、それを探す旅の途中でいろんな国に立ち寄るというモチーフが、こ…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 4/21 号 6 冊覇王の轍 相場英雄 小学館 2,090 ②酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き 藤原章生 山と渓谷社 1,980 ②日本のカルトと自民党 政教分離を問い直す 橋爪大三郎 集英社新書 1,276うんこ文学 頭木弘樹 ちくま文庫 968西洋書物史への扉 髙宮利行 岩波新書 …