56年から連載開始したSM小説「家畜人ヤプー」がカルトな評判となる。単行本は70年に都市出版社より出たのを始めとし、後に様々な集成、加筆が行われている。他の作品に「ある夢想家の手帳から」「続・家畜人ヤプー」などがある。一説には、代理人の「天野哲夫」がその正体ではないかとされている。
『ライオンの隠れ家』 (ジョージ・ハント・ウィリアムソン)(求龍堂) (異星人だった歴史上の偉人たち)1999/9/1 <ジョージ・ハント・ウィリアムソンは、シリウス星人のコンタクティーとしても知られている。> ・この本の著者(1926~1986)は、マヤ・エジプト他の古代史研究の世界的権威。象徴学の大家としても知られ、人類学者、老古学者、正教会司教、マルタ騎士団最高幹部、冒険家、そして作家と多彩な顔を持ち、そのすべての分野で傑出した才能を発揮した。「神々のルーツ」「アンデスの封印」「ソーサーズ・スピーク」「ロード・イン・ザ・スカイ」他、多数の著書を持つ。ナスカの地上絵と異星人の関連性を世界で…
・丸善京都本店、『人間はどこまで家畜か』刊行記念・熊代亨選書フェア ご好評いただいている『人間はどこまで家畜か』にまつわる本や問題意識が近い本を集めたフェアを、丸善京都本店さんで開催していただいています(ありがとうございます!)。そちらで紹介されている本については、京都丸善本店さんで実際に手に取ってみていただければと思います。 このブログでは、ぎりぎり選外になった本や、値段が高すぎたり難易度が高かったりして紹介をためらった本、諸事情から選外に漏れた本などをまとめて紹介したいと思います。 1.ちょっと重たいかもと思って紹介しなかった本 ヘンリック『文化がヒトを進化させた』 文化がヒトを進化させた…
(村上芳正 追悼展) ★村上芳正 異端と正統の装幀画家 追悼展 市立小樽文学館、2023年11月3日(金・祝)-2024年1月14日(日) (WEBサイト→) otarubungakusha.com 村上芳正は1922年(大正11年)長崎生まれ。1942年(昭和17年)召集されて台湾へ出征。命からがら復員すると、そこには原爆で破壊しつくされた故郷がありました。1958年(昭和33年)二科展に5年連続入選。1961年(昭和36年)作家・三島由紀夫の知遇を得て、以後は三島の紹介で河野多恵子、吉行淳之介、倉橋由美子、ジャン・ジェネら、おもに新潮社で本の装幀の仕事を請け負い、典雅で高踏的、豪奢なイメー…
196*年に登山中のクララ・フォン・コトヴィッツと瀬部麟一郎は空飛ぶ円盤を発見する。そこには2000年未来の宇宙帝国「イース」の貴族であるポーリーンが乗っていた。全裸の麟一郎を見たポーリーンは、彼を家畜人ヤプーを見間違う。ポーリーンの命令を聞く人間の顔をした犬(のちにヤフーと分かる)は、麟一郎にかみつき全身が硬直する毒を与えた。クララの抗議によって、弛緩剤を与えることに承諾したものの、ポーリーンはクララを宇宙帝国人の一員にするべく、帰還までの間に「教育」することにした。麟一郎は家畜人ヤプーとしての新たな使命を与えることにする。そして女権制帝国「イース」の驚くべき技術と習俗と社会体制が二人の地球…
2024/01/09 沼正三「家畜人ヤプー」(角川文庫)-1 白人と女性優位は日本男子のディストピア 1972年のつづき 遍歴にしろ教育にしろ無垢な主人公が体験を積み知識を吸収するには、優れたメンターが必要になる。「肉体の扉」の父親や「O嬢の物語」の館主のように。生徒はいまだ見ぬ社会を知らなければならないので、メンターはなにもかも啓蒙しなければならない。ここではポーリーンがその役を一手に担う。ポーリーンは性愛技術や用具だけを教えるのではなく、宇宙帝国「イース」のすべてを教えなけらばならない。白人権力と家畜人ヤプーの歴史から女権制の社会構造、黒人奴隷から家畜や人体家具、食事から排泄まで、娯楽から…
三島由紀夫の事が 書かれていた 読んでみたいと思う 本が、みつかった 興味が湧く 人物達が多数 紹介されていた 考えもしなかった 思考がいっぱい かかれてあった 沼正三が もっと 多くの人に 知られると いい 本人は望まない かもしれなあが~😇
こんな本が あったとは 展開も決末 も 全く 予想も想像 できなかった 荒俣宏氏の解説に あるとおり 「哲学小説」 だったのですね 沼正三の狙い通り 壷中天へ誘い込まれました〜😇
<●●インターネット情報から●●> ウェッブサイト「日本文化の入り口マガジン」から引用しました。 2020.04.09 <信長も!家康も!芭蕉も!ニッポンのBLの歴史は奥が深いぞ!> Aimu Ishimaru 「男色(なんしょく/だんしょく)」という言葉を聞いたことがありますか?いわゆる、「BL」のことです。最近では、LGBTの権利について議論され、性的マイノリティーの問題として取り上げられることも多くなりました。こうみると、最近出てきた概念のように思われますが、実は「男色」は開国前の日本では普通に行われてきたことであり、「マイノリティー」でもなんでもなかったのです! <男色の発展と衰退> …
11月3日 文化の日 窓辺で静かに本を読む 秋のお日様は暖かく 部屋の3分の2まで とどいている(二階の部屋) 珈琲豆焙煎が趣味の後輩が 持ってきてくれた コーヒーと リッツクラッカーと ニッキ生ハッ橋を つまみながら さて 読んでいるのは 奴隷豚吉日記さんの記事に あった 沼正三 である 調べているうちに 三島由紀夫と深い関係があり 興味がわいた さっそく図書館で 手に入る本を手配した 手始めに この本から 読み始めた なんで今まで この人に気がつかなかったのか できる限り この人の本 読んでみよう と 文化の日 に思うのでした〜😇
8月7日木曜日、天気予報を見る限りではどうしたって翌日台風13号は東京を通過するような雲行きであった。夜中から雨、夜半から朝にかけては強めの風雨。こんなふうに台風のど真ん中で古書展に向かうのは実は初めてではないかとも思った。木曜日にうっかり寝過ぎてしまったせいか全然寝付けず、雨音がそれに拍車をかける。結局ドロドロの寝不足で起床してお風呂に入り支度して家を出る。路線バスが遅れているが、傘をさしているだけで横殴りの風雨で足元はすでにぐっしょり。そしてもちろん電車も遅れており。強い風雨の中、瞬間傘を飛ばされそうになりつつ、古書会館へ向かう道すがら「これで台風のため中止」だったらもう目も当てられないな…
「男女あべこべ」あるいは「貞操逆転」などと呼ばれるジャンルがある(以下「貞操逆転」で統一する)。いわゆる「性転換」や「とりかへばや」などとは異なり、男女の社会的役割や倫理観がまったく逆転している世界を描くもので、特に性的な価値観の逆転により「女性が性に積極的」「男性は性に消極的」という描写が重視されている。ジェンダーSF的に描かれることもあれば、ただ単にそういうシチュエーションでエロを書きたいだけのこともある。というか現在のところは後者のほうが圧倒的に多い。この記事では、そうした「貞操逆転」というジャンルがどのように発展してきたかを考えるために、備忘録程度にだが代表的な作品をまとめてみたいと思…
『山怪 弐』 山人が語る不思議な話 田中康弘 山と渓谷社 2017/1/19 <神様の孫> ・秋田県の森吉山北麓に杣(そま)温泉という一軒宿がある。ここは秘湯として、知られ、登山客も多く訪れる場所だ。温泉宿の主人であり、また地元のベテラン猟師でもある杣正則さんに話を聞いた。 「私の親父が亡くなった時に人魂は見ましたね。祭壇は大広間に作ってたんですよ。その時、私は何か凄く体の調子が悪くてね、こう首から背中にかけて鉛でも入ったみたいに重くて苦しかったんですよ」 一週間ほど謎の体調不良が続いた頃、話を聞きつけた住職がやって来た。そして早くこの祭壇をかたづけろと忠告してくれたのである。 「和尚さんがお…
●宮台真司x ダースレイダー!第26回は宮崎駿の話題の新作『君たちはどう生きるか』を軸に、モチーフが重なる『思い出のマーニー』と『秘密の森のその向こう』を接続させて考察する。事前宣伝を一切行わない態度は宣伝という物語からの脱却でありつつ、別の物語への収斂でもある。物語を理解することと体験することの違いは何か? 扉を開けてごらん、あの鳥の導くさきへ。 ________________________________________________________ ■AMAZON EXCLUSIVE「DOMMUNE RADIOPEDIA」Week2【ALTERNATIVE CULTURE LABO…
さて、窓展である。昨日から雨。雨の中、トートバッグに古本いっぱい詰めて帰るのは嫌だなあと思っていた。だからなのかどうか、古書会館前の行列はいつもよりはほんのちょっと少ないように感じた。開場15分前くらいにきたのだが、5分前くらいには古書会館入り口を開放し階下の開場入り口前のたまりに入れたのでやっぱり人数は少ないのだろう。そしてスタート。 まずあきつ書店の棚へ。窓展はカゴがないので確保分は手で持つしかなく、あまり持ってもいられない。で、いくつか抱えたが、これといったものはないし、これ今買っても仕方ないよなあというのは手放し。それから他の書店も回る。けやき書店の棚、かわほり堂の棚を特にじっくりと見…