特集『「ポスト・トゥルース*1」時代のドイツ現代史研究』 ◆ヴァイマル共和国研究の現在:「一九二三」「一九三三」のアクチュアリティ(小野寺拓也*2) (内容紹介) Q&A形式で書いてみます。 Q 「「一九二三」「一九三三」のアクチュアリティ」とはどういう意味ですか? A 1923年*3には「ヒトラーのミュンヘン一揆」があり、1933年*4には「国会議事堂放火事件を口実にしたナチスの共産党弾圧」「全権委任法可決によるナチ独裁の開始」がありました。 1923年にクーデター未遂を起こして挫折し、息の根を止められたと思ったナチが10年後の1933年に政権与党となるまでに復権し、1945年には「ユダヤ人…