前記事で高松塚古墳とキトラ古墳を紹介し、星に関する「星宿図」「天文図」が描かれていることを示した。本記事ではその藤原宮とこれまでに紹介した天武・持統天皇陵、文武天皇陵などが「聖なるライン」で結ばれているという説や関連知識を下記にて紹介する。・高松塚の星宿図・聖なるライン・北斗七星説・菖蒲池古墳・藤原宮(ふじわらのみや)・まとめ・豆知識 ■高松塚の星宿図高松塚古墳の天上にある「星宿図」。天文図の「北方七宿」などが描かれている。まず「二十八宿」について説明する。二十八宿は天球(つまり空)を28の星宿に分割(ただし不均等)したもの。まず大きく4つにわかれ、東方青龍、北方玄武、西方白虎、南方朱雀にわか…