🪷標題は源氏物語606になってますが、正しくは【源氏物語607 第19帖 薄雲38】です💦すみません🙇 帝はそれも御不満足なことに思召して、 親王になることをしきりにお勧めあそばされたが、 そうして帝の御後見をする政治家がいなくなる、 中納言が今度大納言になって 右大将を兼任することになったが、 この人がもう一段昇進したあとであったなら、 親王になって閑散な位置へ退くのもよいと源氏は思っていた。 源氏はこんなふうな態度を 帝がおとりあそばすことになったことで苦しんでいた。 故中宮のためにもおかわいそうなことで、 また陛下には 御煩悶《はんもん》をおさせする結果になっている秘密奏上を だれがした…