二宮尊徳の農村再興実践とその思想 二宮尊徳の生い立ちと思想の特徴 二宮尊徳は、江戸の末期に生きた荒廃する農村再建を分度・推譲、至誠・勤労、一円融合の理念の基で、小田原藩主の大久保忠真や幕府老中の水野忠邦の命の庇護で実践したのです。しかし、実際の実践過程では、辞職願を出すほど、周りからのいやがらせなどの多くの困難を伴ったものであった。 藩主から命を受けた小田原藩の分家である桜町領の三ケ村の尊徳の農村再建は、1822年からはじまったものです。約10年の年月をかけて、1837年の引き渡しで終わるのです。 そして、1838年に小田原藩一円の仕法が命ぜられますが、1846年に報徳仕法は中止となります。そ…