「まずはやってみる!」 そういって草陰草案は自身の力の起点になるその石を両手で包み込んで祈る。その小さく黄色い石が強く光り輝く……なんてことにはなってないが、草陰草案を中心にして、風が吹いてる。それははっきりとわかった。それになんかいい匂いがする……とかも周囲の男どもは思ってた。 「いけ」 草陰草案は閉じてた目を開けて、そして右手を前に出す。すると一気に風がブワッと手を出した方へと強く吹く。 「なんだ?」 「っつ……」 前に展開してる警官隊達も驚いてる。この力の作用には草陰草案の心が反映されてた。なにせ今まではこんな風に使ったことはない。けどやるしかなくて、草陰草案はちゃんと力を感じて、そして…