証拠が十分でなく、人体への影響がよく分からないからこのままで―では困る。 PFAS(ピーファス)と総称され、発がん性などが疑われる主な有機フッ素化合物の1日当たりの摂取許容量について、内閣府の食品安全委員会の部会が結論をまとめた。体重1キロ当たり20ナノグラム(ナノは10億分の1)という暫定値を現状維持する。 発がん性、出生時の低体重などを指摘する国内外の疫学研究を検討。関連は否定できないとしつつ、「証拠が不十分」「研究が限られている」「動物実験の結果を人に当てはめられるか判断できない」などとした。 環境省と厚生労働省の専門家会議も水質管理上の規制の見直しを始めている。こちらも食品安全委部会の…