先週は、「庭屋一如研究会」藤井講師の企画で、京都の非公開の邸宅の見学会に参加してきた。 一日目は、「對龍山荘」と「廣誠院」。 二日目は「蘆花浅水荘」を巡り歩いた。 對龍山荘は、南禅寺周辺の明治期の別荘群の中でも白眉とされる。1800坪の敷地に書院と茶室を配置し、庭園は東山を借景とし名匠・七代目小川治兵衛による作庭。 写真はいずれも日経新聞WEB版より ここは、薩摩出身の実業家・伊集院兼常が別荘として造営し、その後呉服商・市田彌一郎が現在の形に増改築したもので、現在はニトリの所有となっている。 何よりも邸宅と庭園との一体化した作品(庭屋一如)というべきで、書院からの東山を借景とし琵琶湖疎水の水を…