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安全なサイト運営のために

“はてなダイアリーが、はじめて作る自分のサイト”という方に向けた注意とアドバイスです。

けっこう長いですが……私は数年間のネット経験で身につけたことなので、きっとお役に立つと思います。

インターネットで安全を守るために

あんまりいらっしゃらないと思いますが、まず、インターネットをほとんど利用したことがない方へ。インターネットは

  • 利用は自己責任
  • しくみを知らない人ほど危ない
  • だまそうとしている人がいっぱい

です。私もあなたをだまそうとしているかもしれませんよ……とか言って。

基本は総務省:情報通信白書 for Kids:インターネットの世界などを見てください。子供向けですけど、内容充実してます(ちゃんと読めば2、3時間はかかるかも)。特に「インターネット利用上の注意」と、「ルールとマナー」を読んでおくといいと思います。

あと、上のサイトでは強調されていないのですが、新しい技術には新しいネチケットがついてくるということがあり、ルールや仕組みを知らないで利用することが人の迷惑となることがあります。便利なものを利用するときはそれに見合った知識も、と釘を刺させてください。

パソコンのこともよく知っているほど安全には違いありません。パソコンの扱いに自信がなければ、使っているOSの参考書1冊ぐらいは購入して、はじめの頃は、初心者向け雑誌を読むようにすると良いでしょう。

知らないことを調べる

インターネットに関する説明でわからないことのほとんどは、聞いたことのない単語の意味でしょう。基本的な言葉が載っている「goo辞書」や、技術的に詳しい「IT用語辞典 e-Words」などで調べてみましょう。

○○という知らない言葉があったら、GoogleYahoo!インフォシークのような検索サービスで「○○とは」「○○って」「○○ 説明」「○○ 意味」などと検索してみるのも手です。「人力検索はてな」(有料)や「教えて!goo」(要会員登録・無料)のように人に質問できるサイトもあります。

はてなダイアリーやブログ(ウェブ日記)独特の用語については、このページのようなキーワードページ最上部の検索フォームで検索すると説明がみつかることがあります(説明文はユーザーが書いたものです)。

安全なブログ(日記)運営のために

さて、ブログ(ウェブ日記)を持つなら、もう一段高い注意意識が必要です。(以下の説明は、ガイド基本編を読んだ後でないとちょっとわからない部分もあると思います。そこはごめんなさい。)

日記は個人情報のカタマリ

本名や住所を明かしてサイト運営するスタイルもありますが、多くの方はそこまでのリスクを犯していないでしょう。でも、それだけに注意が甘くなることもあります。自宅の庭の写真と最寄り駅の情報でもあれば、わかる人にはわかってしまいます。

一度他人に知られてしまえば、あなた個人と日記の情報が結びついて、サギ・窃盗・個人情報売買など、様々に悪用されることも考えられます

もしあなたの知人にも秘密のことを書いていれば、さらに注意が必要です。知人が読めばすぐ“あなただ”とわかるような日記を書いていたら、秘密を書き込むのはやめたほうが賢明です。あなたの職業や好きな芸能人、趣味などのキーワードをうまく検索にかければ、案外簡単にあなたの日記は見つかるかもしれません。

日記ほど個人情報がギッシリ詰まったページもありません。日常生活のことを書かない方でも、自分のプロフィールや興味や買ったもの、毎日の行動スケジュールのヒントなどなど、さまざまな情報が日記に刻み込まれます。

  • 【補足】日記の一部を非公開にする機能はありません。秘密ごとを書くなら、プライベートモードの日記で。

ネットは公衆の面前

ときどき「インターネットの掲示板に脅迫文を書いた」ことで逮捕される人なんかのニュースがありますが、それほど極端なケースでなくとも、腹が立ってつい書いてしまったようなことが多くの人に不快感を与えたり、自分の信用を失墜させてしまうくらいのことはあるかもしれません。

不特定の人が読めるインターネット上での文章は、大勢の目の前で大声で言い続けているのと同じように受け止められてしまいます。ちょっとした冗談やグチのつもりが他人の名誉を汚して誹謗中傷になってしまうことも。また誰も読んでいないと思った日記が、明日には何千何万ものアクセスを集めることも、ないことではありません。

  • 自分を含め、だれかの“個人情報”を書き込んでしまう
  • だれかの写真を載せて“肖像権”を侵害してしまう
  • うわさや憶測で“誤った情報”を事実のように書いてしまう

なんてことも危険です。へたすりゃすぐに犯罪です。はてなダイアリーはアンテナやキーワード経由で情報発信と同時に人に読まれやすいこともあり、書き込んですぐ訂正しても遅いかもしれません。

もし誤ったことを書いてしまったら

気をつけていても間違いはあるもの。誤ったことを書いてしまった時は、消しちゃえばいいのです。訂正文やお詫びを書いて説明するとトラブル解決・信用回復につながります。

ネットで公表した文章は「なかったこと」にできない場合が多々あります。自分の日記の情報をこっそり削除してもGoogleのような検索エンジンが以前の情報を保存している場合もありますし、膨大な数のWebページを保管した「Internet Archive」のようなサイトもあります。第一、読者の記憶があります。

すぐに削除しないと人に迷惑をかける情報もあるでしょう。また、ちょっとした誤字の訂正や、文章の推敲くらいなら、たいがいは問題ないと思います。が、“自分にとってマズい発言”を「なかったことにしようとする」と、それが新しいトラブルの元になったり、さらに信用を失うことになりやすいものです。必要に応じて、元の文章を残した上で訂正したり、理由や断り書きを入れて削除すると良いでしょう。

ちなみに上の、線を引いた文章は、編集画面で削除文のほうを<del>と</del>で囲み、訂正文を<ins>と</ins>で囲んでいます。これで「後から削除されたもの」であることと、「後から挿入されたもの」であることが示せます。

アクセスをコントロールする

とにかくたくさんアクセスや反応が欲しいときは、日記はもちろんパブリック、キーワード自動リンクの設定は初期設定のまま、コメント欄はゲスト設定で、トラックバックやリンク元公開。さらにpingも送信。それが開放的な設定だと思います。

ただし一般に、開放的なほどトラブルのリスクは増えるでしょうし、それがあなたの求める運営スタイルに合っているとは限りません。例えば日記であるアイドルをコテンパンに批判して、そのアイドルの名前のキーワードからたくさん人が来れば(場合によっては100人以上来ます)、うはは、いつコメント欄が荒れてもおかしくない状態です。この場合、日記の「キーワードを編集」しておくのがアクセスコントロールになります。まあ、書かないのが一番リスクを下げますが、アクセスコントロールの例として。

特定の人のコメントを禁止したい場合は、コメントの設定を「ユーザー」にして、コメント禁止ユーザーを入力します。はてなユーザーしか書き込めなくなりますが、これも日記運営のリスクに見合ったアクセスコントロールと言えるでしょう。

もしコメント欄の応対で日記を閉鎖したくなるような手間を感じたら、コメント欄をなしにしちゃいましょう。少なくともあなたの日記を読みたい人にとってはそのほうがずっと良いです。もちろんプライベートなら書き放題です。自分の状況に合わせてみましょう。

  • 【おことわり】「はてなの本asin:4798107042)」に「アクセスコントロールを覚えよう」の項がありまして、とてもためになったので参考にさせて頂きました。

発言の場所を選ぶ

日常生活も同じですが、同じことを言うのでも、それにふさわしい場所があります。他の日記のコメント欄や、キーワード上で発言して悪く目立ってしまうと、ひっこみがつかなくなる場合があります。

自分の日記で書く文章は、なにかを批判しても、持論を展開しても、長ーく書いても、先ほどの運営リスクの問題はありますが、まず問題ありません。

いっぽう他の人の日記のコメント欄では、その日記の一部としてふさわしいかどうか、そちらの作者や読者に受け入れられるかという問題があります。一般に、人の日記の批判・持論の展開・長文などは、自分の日記に書いたほうが良いでしょう(ちょっとしたツッコミや補足は同じページにコメントしてくれたほうが、読者も読みやすいので良いと言ったこともありますが)。

またコメントの編集権はその日記の作者にあるので、コメントを消されても仕方がありません。コメントはコメントボタンにあるように「投稿」なのです。何が受け入れられるかはその日記によるのですが、そこらへんを無視して話を通そうとしても、いたずらにモメてしまうことになりかねません(コメント欄を開いてるたいがいの日記さんはうまく受けとめてくれますけどね!)。文章を置く場所が問題になることは、やっぱりあるのです。

トラックバックを使った方法のほうが良い場合もあるでしょう。日記に自分の意見を書いてトラックバックを送る。送られた相手は、迷惑ならそのトラックバックを削除するけれど、迷惑ほどでなければそのままにする。また対話したければその意見を日記でとりあげて意見交換する、と言った具合です。

はてなスタッフに連絡する方法も、場合によって適当な方法をいくつかご紹介しました。

またキーワードのコメント欄はユーザーの共有の場なので(だれが議論に混じって来てもおかしくはありません)、誰に対しても公言できる発言にしておきましょう。

著作権のこと

著作権の基礎知識は、他人の権利を侵害しないため、また自分の著作権を守るためにも知っておいた方が良いでしょう。特にニュースサイトや、多くのサイトから文章を引用するスタイルの日記の方へ。

著作権とは文化の発展を目的として「思想又は感情を創作的に表現したもの」、つまり文章や音楽、絵画、図形、プログラムなどの分野で、その著作者の権利を保護する、さまざまな権利の集合です。「複製権」「公表権」「氏名表示権」「出版権」などなど、沢山の権利からなっています。

またプロの芸術家などでなくても「著作者」であることは認められますし、商品でなくても「著作物」になります。

権利を守る基本としては「無断複製をしない」ことです。コピーが簡単なネットの世界では簡単に違反できてしまいます。もちろん雑誌や本など、インターネット以外のメディア商品を無断で複製して掲載するのもダメです。

複製以外にも、著作権者が当然持つはずの権利を侵害して、文化財を不正に利用することは問題となります。あくまでも著作権者本位で、改作する(パクる)・アレンジするなども翻訳権、翻案権等の侵害にあたり、裁判では“元にして作ったと思われる(ほど似ている)か”で判断されますが、著作権者が認めればすべてOKなのです。

違法行為ははてなの負担にもなる

はてなダイアリーでは日記やキーワード上での著作権侵害行為について、テレビ局などさまざまな著作権者からけっこうな数の削除申立てが来ているそうで、サービスの負担にもなっています。

2004年はてなの一大問題となりその後撤回された住所登録のお願いも、発端はこうした画像などでの著作権違反行為が株式会社はてなの法的責任となるケースが予想されたためでした。住所登録義務化は撤回されましたが、今後そのような法判断が下される日が来ないとは言いきれません。

著作権法違反ほう助容疑で、はてな終了……という事態は避けたいものです。

ヘルプにも「著作権やその他権利を侵害する可能性のある画像、公序良俗に反する画像は登録しないでください。」はてなダイアリーのヘルプ - その日の画像を登録するとあります。ダメなのです。

親告罪

でも、著作権侵害らしき行為を見かけて「あの人著作権侵害しています!」ということを「はてな」に伝えても、基本的にはてなは対応しません。それは著作権者に言うべきことになるのです。

はてな利用規約第6条(禁止事項)1の1で「著作権、特許権等の知的財産権を侵害する行為」の禁止が書かれていますが、明白な侵害行為(試験問題を画像に収めてダイアリーにアップするなど)でない場合*は対応しないそうです。

著作権犯罪は「親告罪」と言って、被害者の意思に反してその犯罪を起訴して公にするとかえって被害者の不利益になる被害が軽い場合に被害者の意思を無視してまで訴追する必要がない「親告罪について」よりという理由から、著作権者が訴えることによって、はじめて罪かどうかが問われる性質のものなのです。

けれど違法行為には変わりませんし、申立てがあった場合は「画像の削除などで許される」と限ったわけではありません。著作権者次第という面があります。

リンクはできる

ウェブ上に公開されたページに自分の日記からリンクを張ることについて、法律的な制限はありません。サイトによっては「リンク禁止」「リンクはトップページに」「リンクをしたら連絡をください」のような注意書きがありますが、法的にはどこにリンクを張ってもかまいません(儀礼的な問題はあると思いますが)。

ただし、画像などHTMLでないファイルに直接リンクする行為は権利侵害の恐れがあります。自分の作品が他人のサイトでダウンロードできたら問題でしょう。

また、imgタグなどで自分以外のサイトの画像を呼び出して(参照して)表示するのはダメです。もちろんコピーして掲載するのも違法行為です。

引用はできる

「引用」と言うのは、自分の文章で話を進めるにあたって、他人の文章を引いて用いることです。“引用目的ではない写し”は単なる「転載」で、無断で行えば当然権利侵害のおそれがあります。

引用について - 一般的な引用の4つの要件があります。くわしくはそちらのページにありますが、

  • 引用する必然性があること
  • あなたの書いた文章がメインで、引用された部分が付属的になっていること
  • どこまでが引用か、区分けがはっきりしていること
  • 出所が明示されていること

逆に以上の条件を守った上で、だれかが「あなたの文章を引用」した場合、それはあなたの権利を侵害したことになりません。

「画像の引用」はまだ判例も少なく(参考ページ:ARTIFACT ―人工事実― | 画像引用はどこまで認められているのか?)、判断のつかない面が多いのですが、「絵画の評論」のような引用の必然性がないと、正当化は難しいかもしれません。

補足

なにぶん法律のことですので、正確なところは著作権法条文(法庫より)をご覧ください。

また著作権のひろばというサイトが初心者向けでわかりやすいです。


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