終戦から77年の8月15日が過ぎたが、今回は81年前の夏、昭和16年(1941年)夏の話から始めたい。当代一流の経済学者を集め、主計中佐の秋丸次朗(1898~1992)が率いた陸軍省戦争経済研究班(通称「秋丸機関」)が、この夏に陸軍上層部に「日米の国力差は20対1」と報告していた話はすでにとり上げた。 もうひとつ、政府直轄の調査研究機関「総力戦研究所」の「模擬内閣」も昭和16年の夏、「日本必敗」の予測を出している。 読売新聞オンラインのコラム本文 ↑読売新聞オンラインに読者登録すると全文お読みになれます 総力戦研究所とは 模擬内閣が出した「日本必敗」の結論 あまりに不合理な東條英機の感想 シー…