ミケ子に想いを寄せる怪獣のポーチ。怪獣のくせにと思いつつも、ポーチの話に耳を傾ける ニャン太。 「それで?」 と、鼻息の荒いポーチをあきれ顔で見つめるニャン太。 「オレもご主人みたいにするのさ。背広着て、ネクタイ首にしめて、朝、家を出るんだ。すると、お金がもうかって、それで、ミケ子と“しょたい”ってやつをもつんだ」 「ご主人は、背広着てネクタイしめて、ええと、カバンもって、どこへ行ってるんだろ」 「会社ってえとこだそうだ」 「どこにあるの」 「知るか、そんなこと」 「それじゃあ、困るだろう」 「だから、お前に相談してる。友達だろ、オレとお前は」 「なるほど、そういうわけか」 うなずくニャン太。…