自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治改革を巡り、22日の衆院予算委員会では、野党だけでなく、与党の公明党からも自民の改革姿勢を問う質問が相次いだ。岸田文雄首相は党に指示した範囲の再発防止策に取り組む考えは強調したが、野党や公明党が求める政策活動費の見直しなど、踏み込んだ改革に対する後ろ向きな姿勢は際立っていた。(井上峻輔) ◆「議員への罰則強化」など強調 「首相が先頭に立って取り組んでいると言えるのか。覚悟があるならすぐ案を提示すべきだ」。公明党の赤羽一嘉氏は衆院予算委で、首相に対しいら立たしげに語気を強めた。 22日、衆院予算委で質問を聞く岸田首相 首相は、自民に検討を指示した…