詩人(1913〜2005)。 広島市出身。反戦・反核運動に取り組んできた。 「・・・生ましめんかな/生ましめんかな/己が命捨つとも」の一節で知られる「生ましめんかな」など多くの詩作を残した。 「生ましめんかな」は、2005年大晦日に放送された第56回NHK紅白歌合戦の番組内で、吉永小百合により朗読された。
戦争について、 「日本は他の国と違う意識がある」 と海外の人が言っていたのを聞いたことがあります。 なんとなくですが、敗戦国ならではの意識と、日本人の国民性というか、性格とかが関係しているのかなと。 敗戦国は世界中にありますが、でも、広島長崎は世界中でただひとつで、戦争は悪いこと、悲しいこと、 そして、わたしたちは唯一の被爆者だと、そういう意識がある。(唯一のとまでは言ってないか・・・。) 個人的に思うのは、日本は「唯一の被爆国」ではない。 このトビウオのぼうやを見ても分かるように、マーシャル諸島、太平洋の島々、アフリカ大陸、海洋まで直接的ではなくとも世界中が被爆しています。 栗原貞子さんの手…
2023年7月、思潮社から刊行されたたかとう匡子(1939~)の評論集。装幀は井原靖章、切り絵は井原由美子。著者は神戸市生まれの神戸市在住。 思えば最初のこの「私の女性詩人ノート」に収録した十四人の詩人ノートを書き終えたとき、今まで経験したことのない充実した時間を過ごしたという感じと、私自身たくさんのことを学ばせてもらったこともあって、一冊では最後にしたくない、さらに一女性の視点で私なりに葛藤をつづけたい、この一冊は私にとって通過点に過ぎないという思いが残りました。何かたくさんのものを積み残しているという気持ちも強くありました。 二冊目は同時代詩人論として、戦後からの、私と同じ時間、同じ空気を…
この文章は柿木伸之『燃エガラからの思考──記憶の交差路としての広島へ』の書評として、ある媒体のために2022年9月に書かれたが、相談の上で没としたものである。時事や政治を語る準備が不足している状態でベンヤミンを応用した専門家の思考にふれたとき、対象の強度に自分がついていけていないと判断したためだった。あれから一年が経ち、一巡りした季節が自分を柿木の思考の強度に追いつかせたとはまったく感じられないが、当時を見直すために公開する。 2022年9月当時は殺害された元首相をめぐり、法的根拠の曖昧さが指摘される中で国葬が強行されたことで議論になっていた。この書評は当時のそのような時事を背景としている。 …
残暑厳しき折、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 会では去る8月15日、「広島文学保全の会」などと共催で行っている 恒例の夏の行事「原爆•反戦詩を読む市民の集い」を無事終了致しました。 台風接近中にもかかわらず、90人もの方々に足をお運びいただき、 沢山のお言葉やご声援を賜りました。ご厚意に心より感謝いたします。 以下、当日の様子を簡単にご報告いたします。 広島文学資料保全の会 代表の土屋時子さんが開会の言葉を。 ぺ・ハクテさんによる、鎮魂のチャンゴ演奏。 ユネスコ記憶遺産に申請予定の原民喜「原爆被災時のノート」抜粋は 会員の高田裕志さんの朗読。リアルタイムの記述の迫力を感じます。 「碑銘」を朗…
こんにちは、ハクです。 毎週日曜日、河北新報2版に「書籍紹介」があります。 試しまして、こちらよりご紹介させて戴きます。 書籍数はあまりにも多いので「評」する紹介文がある本だけと致しました。 どうぞ、ぽちっと「折りたたみメニュー」で、ご覧くださいませ。 例)折りたたみメニューはこちらです ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ★★★★[ 紹介文はこちら ]★★ 大当たり!( ´,_ゝ`)プッ 宜しくお願い致します。 ◇ 【著者とひととき】 ①『行動する詩人 栗原貞子』…核は現在と未来の問題 松本 滋恵さん ★★★★[ 紹介文はこちら ]★★ 「これほど平和や核の問題に誠実に取り組んだ人はいないと思う。…
雑記です。 原爆関連の本を思うところがあって「<ヒロシマ><ナガサキ>が、どのように記録されたのか」、ということに関心をもって数十冊ほど目を通したので、忘れないうちに少し覚書を書きとめておきます。 なお、下記は、私の専門とはまったく関係のないものであり、下記の記述に網羅性や、専門家としてのクオリティなどは期待しないでください。 論文のなかで記述されている研究史の概観のほうをお読みになられたい場合は、ネットで読めるものとしては、たとえば中沢志保(2007)、後山 剛毅(2020)などを御覧いただくのがいいかと思います。 (1)アメリカ側 原爆をめぐる、アメリカ側の記録ということで、もっとも全体的…
1850年 曾祖父・八三郎生まれる。 1855年(安政2)内ノ子騒動 1866年(慶應2)奥福騒動 1894年(明治27)父・好太郎生まれる。祖母はフデ。 1902年(明治35)母・小石生まれる。 1914年(大正3)20歳の父と12歳の母が結婚。 1919年(大正8)祖父この頃死ぬ。数え五十歳。 1923年( 12) 姉・一生まれる。 1924年4月24日、好太郎、明智新六らと大瀬革進会を結成、総選挙で窪田文三を応援と決定する。(史料愛媛労働運動史4巻、124p、愛媛新報) 1929年(昭和4)長兄・昭太郎生まれる。? 次兄・清信生まれる。 1933年、姉・重子が生まれる。 5月15日、伊丹…