【公判調書3000丁〜】 「第五十六回公判調書(供述)」 証人=遠藤 三(かつ)・七十歳 * 佐々木哲蔵弁護人=「それから、第三点ですけれども、石川がこういう犯行をすることになった動機ですけれども、あなたずっと立ち会っておられて、どういう風にご記憶になっておられますか」 証人=「その点どうもはっきりこうだとは申し上げかねますね」 佐々木哲蔵弁護人=「そうすると一番最初は競輪の金を稼ぐということになっておる、それご記憶ないですか」 証人=「はあはあ、なるほど、そういうのもありましたな」 佐々木哲蔵弁護人=「それから今度おしまいに何かお父さんの借金が十万円とか十三万円あるんだと、そういう風に変わっ…