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泥のように働く

(一般)
どろのようにはたらく

@ITの記事「「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 − @IT」に基づいて広まったことば。


本来「馬車馬のように働く」という「馬車を引く馬が、目に覆(おお)いをされて追い使われるように、脇目も振らずに働くことの喩え。」という意味の慣用句をさしていたものと思われるが、発言の際に「泥のように眠る」と混ざってしまったのか「泥のように働く」となってしまった。


泥のように眠るという慣用句の意味に引き当てるのであれば「疲れ果てて、正体もなく働く」ということになりすなわち全く集中力を欠く状態を指すことになるため、用例としても意味不明である。そもそも新卒が馬車馬のように脇目もふらずに働くことよりも、会社の中で一番こき使われ疲れ切っているべき存在であるという一部の企業内の慣例が重視されていることが誤用の発端にあるのかもしれない。


この言葉の広まった経緯にならい、結果として終身雇用制を前提とした働き方の是非について世代間のギャップが大きいことについて語るときなどにブログエントリのタイトルに登場することが多い。

指摘事例

ひろゆき氏 http://www.asks.jp/users/hiro/44319.html

「泥のように働け」の意味が
よくわからなかったのですが、
骨が抜けたような感じでだらだら働けってことですか?

「泥だらけになって働く」という慣用表現を「泥のように眠る」と混同したが、偉い人の言葉だったため、誰も指摘できなかったのではないか、とも言われる。

ほかに、「給料泥棒のように働け」「英語でいうところの"Muddle Through"」、とする説もある。

ちなみに、「泥酔」という言葉の「泥」の語源は「中国の『異物志』に出てくる空想上の虫」だとされている(語源由来辞典)。「泥のように働け」という発言が結果的に「虫のように働け」と解釈できてしまうのは皮肉である。

指摘事例2

「泥のように働く」の元々の話がIPA討論会での意味合いと全然違っている - 矢野勉のはてな日記
http://d.hatena.ne.jp/t_yano/20080529/1212076447

元の話は「もっと貪欲になれ」「十年スパンで教育を考えるのが経営者の仕事だ」という話なんですけどね。

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