不可解な夢想 空白の頁がある夜明け前の闇がある[思考よ]128億8千万光年 ひとりぼっちの時計に32,768回、びっこ 跛の影がゆく視力をあつめながら或る欠陥として 味わっている たてがみ掛け布のような鬣があるアルコール酒精のうえに閉じる手がある性的な禁止、死に関する禁止――赤銹びたストーヴがある赤く塗られた唇が繋留された気球 のようにぎりぎりと音をたてたねじれた像に雪が吹雪いた或る一瞬 シェルフと だしぬけに棚が倒れた 椅子 に当たった考える人になる「窓を激しく叩いているのは、ストーンヘンジ巨石のように動かないもの・・」椅子はてひどく傷つけられていたが こざ笑わせるな、4本に誰が跨座するもの…