【 大学入試問題で読み解く「超」日本史 】 先日、『大学入試問題で読み解く「超」世界史・日本史』(片山杜秀著、文藝春秋)を読んだ。 以下は、一部抜粋。(その6) 【 問題1】天皇機関説と天皇主権説 次の文章を読んで、次の問いに答えなさい。(問1から問4まですべてで400字以内) 美濃部達吉の(a)天皇機関説は、1910年代の憲法論争を経ながら、学界はもとより政界・官界・司法界など広く通説として定着していた。にもかかわず、1934年秋ごろから軍部・右翼などにより天皇中心の国家体制に反する学説として批判が加えられた。1935年には、美濃部は貴族院で「学匪」と弾劾され、不敬罪で告発されることになる。…