ジャズの世界では、若くしてこの世を去ったアーティストが少なくない。 これまでにご紹介した中にも、リー・モーガン(享年35、以下同様)、ポール・チェンバース(35)、クリフォード・ブラウン(26)、スコット・ラファロ(25)といった例を挙げることができる。 そしてまた、斯界においてはアルコールおよび薬物にかかわるエピソードに事欠かず、それらに起因する心身の衰弱損耗という問題も盛んに取り沙汰されることから、上の夭折もここに因るのではないかと思われがちだが、実際のところ、これに該当するのはチェンバース一人に過ぎず、ブラウンとラファロは自動車事故で、モーガンは内縁の妻に拳銃で打たれて落命している。 も…