100万回生きたねこ 千恵は絵本が好きだった。 2000年7月、千恵が乳がんの手術(左乳房全摘出)をするかどうか迷っていたとき、勤めていた小学校の同僚が、絵本「100万回生きたねこ」(講談社)を病室に持ってきてくれた。 絵本「100万回生きたねこ」を読む千恵(2007年9月28日) 死が愛する人を奪うことがある。 愛する人が死んだ後を生きるのは悲しい。 心にぽっかり穴が開く。 体の一部がちぎられたように感じる。 それは、死んだ人を深く愛した証拠だ。 死ぬこと。生きること。愛すること。 この絵本には、そうしたことが書かれている。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.Moshim…