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63型

一般

63型

ろくさんがた

鉄道車両の形式。モハ63形。

太平洋戦争中の1944年から終戦後にかけて生産された通勤用電車。モハ63は国鉄運輸通信省)の形式称号であり、これにより総称される(「ロクサン型」と書かれることが多い)が、一部私鉄にも同型車が導入され、各社それぞれの形式が与えられている。

構造

乗り降りの効率を追求した、車長20メートル、片側4扉の構成。この規格はその後の通勤型車両(101系103系201系205系など)にもそのまま引き継がれている。

資材が十分でない時代に、大量の人員を運ぶために輸送効率と生産効率を追求して設計され、急造されたため、内装は内張りとなるものを省略し、車体も正面妻面を平面構造とするなど曲面をなくし、加工工程を極限まで省略。側窓は3段式とし、小型のガラスを多用することで大型ガラスを使用せずに済むようにした。屋根張りの布なども入手可能なものを当てはめて使用しただけであり、絶縁性などに問題があった。

形式

当初はすべてモーター付きのモハ63として製造されたが、モーターの供給不足から途中から一部の車両をモーター無しのサモハ63として製造。出力不足に悩まされながらモーター無し車両を組み込んで運用された。

改造

昭和25年頃まで生産されたが、桜木町事故の火災で大量の死者を出したため急遽改修された。

改修内容としては、各部構成素材の品質の統一・難燃性素材への変更、緊急時の通路確保のための窓の改造(全開できる構造へ)や貫通路の設置、ドアコックの使用法の掲示等。

以上のような改修を施し、形式称号を72系に変更された。