AGIL

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えーじーあいえる

AGIL scheme

パーソンズが提唱したシステム・モデル。四機能図式ともいう。

特に、生命システム以上の、システムとしての「要求」(needs)充足をもつような実在に摘要されるモデル。


通常、こうしたシステムは、外に向かっては外環境(外界)に対して一定の関係を維持しなければならないと同時に、内にあってはその機能要素の分化と統合の問題を抱えている。

同様にまた、システムはその「要求」充足との関係において、目的そのものへの直接的な志向と目的達成のための手段の確保への志向との両方に対して、活動を調整しなければならない。

パーソンズは、この質を異にする二つの方向への機能的課題(要件)に対応する機能ベクトル軸を(1)外的−内的(external/internal)、および(2)充足的−手段的(consummatory/instumental)とよび、その組み合わせによって、任意のシステム内にはつねに四つの異なる機能分化した下位システムが存在するとした。


AGIL図式とは、四つの機能分化した下位システム(四つの機能用件に対応)の頭文字をとって命名されたものである。

■適応(adaption;A):

外的・手段的機能用件充足に対応。主として当該システムの活動のための始源を外界(環境)から調達する働きによって成り立ち、同時にシステム全体の外界への広義の適応(該環境の修正、制御、収奪などを含む)を司る。

■目標達成(goal-attainment;G):

外的・充足的機能用件充足に対応。これは調達された資源を動因、管理して、システム全体としての目標を達成するという活動から成り立つとされる。

■統合(integrarion;I):

内的・充足的機能用件充足に対応。これは、システム内の諸部分がよく統制され、勝手な行動を避けて全体として安定した一貫性を維持するように、すなわちシステムを機能障害や唐突な変化から守る働きをする。

■潜在性(latency:L):

内的・手段的機能用件充足に対応。「パターン維持と緊張処理pattern-maintenance and tension-managemenr」を含む。これは、一方では諸部分の活動を適切に動機づけ、システム全体の活動を長期にわたって維持すると同時に、その仮定で蓄積されるシステムないの緊張を放出する働きを司る。