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Arthur Rimbaud

読書

Arthur Rimbaud

あるちゅーるらんぼー

19世紀フランス詩人。1854年生。1891年没。フランスのシャルルヴィルに生まれ、厳格な母親に育てられる。若き修辞学教師イザンバールの導きにより、少年時から詩作に異常なまでの才能を示す。成人してまもなく詩作放棄。アフリカに渡り、さまざまな仕事につき、放浪の生涯を送る。詩人ヴェルレーヌとの同性愛関係は、おそらく事実。初期の詩作にはロマン派の影響もつよく残るが、「酔いどれ舟」「母音」などで、言葉の錬金術とも言える独自の境地に至る。詩的自伝「地獄の季節」、散文詩集「イルミナシオン」で孤高の象徴派詩人としての地位を築く。日本でも翻訳多数。小林秀雄中原中也金子光晴堀口大学らの訳詩が有名。いずれも、詩人本人が真っ向からランボーの詩的世界に向き合い、翻訳というよりは、この早熟な才能に触発されたひとりの詩人の別の作品となってしまっている場合が多い。「地獄の季節」については、クイズダービーでおなじみの篠沢教授による厳密な注釈があるが、誤訳の山である小林訳の方が読者を酔わせる魅力にあふれているというのは皮肉である。詩を捨てて、放浪の人生を送ったというイメージからであろうか、作品から離れて、その詩人の名前が一人歩きして、人を魅了してやまない。彼の人生そのものをひとつの文学作品と見立てられる傾向もある。サントリーのリザーブのCMは佳作。

ランボー全詩集

ランボー全詩集

現在おそらくもっとも信頼できる翻訳と注解のあるランボー詩集

地獄での一季節

地獄での一季節

これ以上詳細で中立なランボー作品の注解はないともいえる。ただし、読みこなすにはかなりのレベルのフランス語の力が前提になる。