North American XB-70 Valkyrie
アメリカの戦略爆撃機(試作のみ)、XB-70ヴァルキリーのこと。
ミサイル時代に対応するために、高度2万メートル以上の超高空をマッハ3以上で飛行することが求められ、それを実現した。高い位置に付けられたカナード、変形機構付きデルタ翼、六基並んでいるエンジン、くさび形の機体下部など、先鋭的なデザインは工業製品としての一つの極致に達していると言っても過言ではない。
が、開発費の高騰や核戦略の環境変化に対応できずに開発は中止された。2機のみが試作され、さらに1機は事故で失われた。H-4(スプルース・グース)とかと同様に、巨人機の悲哀の化身と言うべき存在。