ピーター・バラカンの番組を聴いている。語り口や選曲が落ち着いたトーンで耳に心地よいし、取り上げられる曲に1960年から70年のものが多いのも嬉しい。わたしは1965年生まれだからリアルタイムで聴いてはいないけれど、後から追いかける形で好きになったミュージシャンは、ほぼこの年代に活躍した人たちである。 ロックの黎明期、まだ音楽に様々な可能性があった時代だ。ビートルズを先陣に、次々と新たなジャンルや音楽理論が生み出されていった。挑戦と失敗を繰り返し、自分だけの表現方法を模索する彼らの音楽には、この時代ならではの輝かしさがあるような気がする。 近頃は未発表音源がデジタル化される事も増えて、お宝発見と…