TIからスピンアウトしたエンジニアによって創設されたファブレスのx86互換プロセッサベンダ。
1992年、i386ピンコンパチでありながらi486SX命令及び1KBのキャッシュメモリを備えたCx486SLC/DLCで日本のユーザーから注目を浴びる。
その後Cx486DRx2/486S/5x86/6x86などのプロセッサをリリースするも一定以上シェアを伸ばすには至らず、1997年にNational Semiconductor社に吸収合併された。更に1999年、PC向け単体CPUに見切りをつけたNational Semiconductor社は、Cyrix(MediaGX系コアの知的所有権以外)をVIAへ売却。
2000年以降、VIAからCyrix IIIなどのプロセッサがリリースされたが、それらはVIAがIDTから買収したCentaur Technologiesが開発したもので、Cyrixの系譜は途絶えている。